Mars
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
Marsはローマ神話の「戦神」マルスの名を持つ惑星であり、この二重の意味がコアイメージの核心をなす。夜空に赤く輝くその色が「血・戦火」を連想させたことから、古代ローマ人は戦争の神の名を冠した。英語圏では「Mars」という単語を見ると、単なる天体を超えて「赤・荒涼・戦争・未知の荒野」といったイメージが広がる。NASAの火星探査や、SFで描かれる「人類が次に目指すフロンティア」としての意味合いも現代では強くなっており、受験では惑星の固有名詞として、また語源・文化的文脈で問われることがある。
2意味一覧
-
名詞(天文)
火星(太陽から4番目の惑星)
古代ローマ人がその赤い色を血・戦火に見立て、戦神マルスの名をつけた惑星。コアイメージの「赤・戦い」が天体の命名に直結している。 -
名詞(神話)
マルス(ローマ神話の戦神;ギリシャ神話のアレス(Ares)に相当)
惑星名の語源そのもの。戦争・農耕・勇気を司る神であり、コアイメージの「戦い」の元祖となる意味。英文中でローマ神話が話題のとき、固有名詞として登場する。 -
名詞(比喩・文学)
戦争・武力・軍事力の象徴
戦神マルスの名から転じて、詩や論説文では「wars and Mars(戦いとマルス)」のように戦争の擬人化・象徴として使われる。見落とされがちな文脈だが、古典を扱う長文で出現する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「Mars」はすべて大文字始まりの固有名詞。小文字の「mars」は全く別の動詞(〜を損なう、台無しにする)になるので注意。例:A scar mars her face.(傷跡が彼女の顔を傷つけている)受験では動詞mars(損なう)が単独で問われることもある。
ローマ神話のMars(マルス)とギリシャ神話のAres(アレス)は同一の神格に相当するが、名前が異なる。英語の長文で両方登場する場合、混同しないよう注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| the Red Planet | Marsの別名・愛称。赤みがかった外観に由来する通称で、科学的文章でも頻繁に使われる。Marsが固有名詞・神話的ニュアンスを持つのに対し、こちらは外見の特徴を強調する表現。 |
| Ares(アレス) | ギリシャ神話における対応神。Marsがローマのコンテキストでもちいられるのに対し、AresはギリシャのコンテキストかつSFや現代作品のタイトルで使われることが多い。 |
対義語: Venus(金星・愛と美の女神;戦いの対極としての愛)、peace(平和;戦神の対義概念として)
6派生語・関連語
-
Martian
形容詞・名詞
火星の;火星人(SFや宇宙科学の文脈で頻出) -
martial
形容詞
戦争の、軍の(martial arts「武道」の語源はMars) -
March
名詞
3月(ローマ暦の最初の月。戦神Marsに捧げられた月が語源) -
mars
動詞
〜を損なう、傷つける、台無しにする(固有名詞Marsとは別語源だが混同注意)
7コロケーション
- explore Mars(火星を探査する)
- life on Mars(火星上の生命)
- the surface of Mars(火星の表面)
8確認テスト
“The ancient Romans named the fourth planet Mars because its reddish glow reminded them of blood and fire.”
① 火星は太陽から4番目に近い惑星であるから、マルスと名付けられた。
② 古代ローマ人は、その惑星の赤みがかった輝きを血や炎に結びつけ、戦神の名をつけた。
③ 火星はローマ神話において農耕の神マルスを指し、惑星とは関係がない。
④ 古代ローマ人は夜空で最も明るい惑星を戦神マルスと呼んでいた。
②
「reddish glow(赤みがかった輝き)」=「blood and fire(血と炎)」という連想が、Mars命名の理由として文中に明示されている。コアイメージ「赤・戦い」を理解していれば、惑星名が戦神の名に由来し、その外観的特徴(赤さ)から結びついたことが自然に読み取れる。③は「農耕の神」とする点が誤り(Marsは戦神が主)、④は「最も明るい」が誤り。
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