lend
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
lendのコアイメージは「一時的に何かを相手に渡し、流れや動きを生み出す」こと。borrowが「借りる側」の視点なのに対し、lendは「貸す側」の視点。物を貸すときは「物の流れ」を作り、力を貸すときは「助力の流れ」を作る。また「lend itself to〜(〜に役立つ・適している)」では、そのものが持つ性質が「自然にある方向へと流れ込む」イメージ。日本語でいう「乗り出す・一役買う」なども、この「自分の力をそっと差し出して流れに加わる」感覚から生まれる。根底には常に「一時的・能動的に提供する」という意識がある。
2意味一覧
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動詞
(物・金などを)貸す
自分のものを一時的に相手に渡し、返却を前提とした「流れ」を作る。borrowとは貸す・借りるで立場が逆になる点に注意。 -
動詞
(性質・雰囲気などを)与える・添える
物理的なものでなく、雰囲気や性質を「そっと流し込む」イメージ。lend color to〜(〜に彩りを添える)のように使う。 -
動詞
(lend itself to で)〜に適している・〜に役立つ
そのもの自身が自然に「〜という方向へ流れ込む」性質を持つ、というコアイメージの表れ。 -
動詞
(lend a hand で)手を貸す・助ける
自分の力を一時的に差し出して相手の「流れ」に加勢するイメージ。
3例文
4よくある間違い・注意点
lendとborrowの混同に注意。「消しゴムを借りてもいいですか?」と言いたいとき、Can you lend me〜?(貸してくれる?)は正しいが、Can I borrow〜?(借りてもいい?)と立場を切り替えることも大切。lend me〜の語順(間接目的語→直接目的語)を崩してlend an eraser to meとも言えるが、lend meの語順が自然。
「lend itself to」を「それ自身を貸す」と直訳してしまう誤り。lend itself toは「〜に適している・向いている」という熟語的意味で使われるため、コアイメージから「その性質が自然に〜という方向へ流れ込む」と理解しておくと暗記に頼らずに済む。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| loan | lendよりフォーマルで、特に金銭や公式な貸与に使われることが多い。銀行がloanするなど。lendは日常会話でも広く使える。 |
| provide | 「提供する」という点では共通するが、provideは返却を前提としない。lendは必ず一時的・可逆的なニュアンスがある。 |
| grant | 権限や許可を「与える」場面で使い、返却の概念がない。lendが「一時的に流れを作る」のに対し、grantは「正式に付与する」イメージ。 |
対義語: borrow、take back
6派生語・関連語
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lender
名詞
貸し手・貸す人(金融機関を指すことも多い) -
lending
名詞・形容詞
貸し付け・貸出(lending rate=貸出金利) -
moneylender
名詞
金貸し・高利貸し
7コロケーション
- lend a hand(手を貸す・助ける)
- lend itself to〜(〜に適している)
- lend support to〜(〜を支持する・力を貸す)
8確認テスト
“Her calm voice lent authority to the announcement.”
① 彼女の落ち着いた声は、アナウンスを借りて権威を高めた。
② 彼女の落ち着いた声が、アナウンスに重みと権威を与えた。
③ 彼女の落ち着いた声は、権威ある発表を貸し出した。
④ 彼女の落ち着いた声は、アナウンスに権威を求めた。
②。lendは「貸す」だけでなく「(性質・雰囲気を)与える・添える」という意味を持つ。ここでは「落ち着いた声」という性質がアナウンスへと流れ込み、自然に「重み・権威」を生み出しているというコアイメージが表れている。①③④はlendを「物理的な貸し借り」と誤解した訳で不自然。
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