retrieve
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
retrieveのコアイメージは「あるべき場所・望ましい状態から外れてしまったものを、努力して元の状態に戻す」こと。単なる「取る」ではなく、①対象がいったん手の届かない場所・状態にある、②それを積極的な行動で手元に引き戻す、という2つの要素が核にある。猟犬が撃ち落とした獲物を口にくわえて主人のもとへ持ち帰る(retrieve a ball / a bird)イメージが語源的にも根底にあり、そこから「失われたデータを復元する」「悪化した状況を挽回する」「記憶から情報を引き出す」など、あらゆる「取り戻し」の文脈で使われる。単なる get や fetch と違い、「一度なくした・離れた・失いかけた」というニュアンスが常に伴う。
2意味一覧
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動詞
(物・人を)取り戻す、回収する
いったん離れた場所にある物を努力して手元に戻すコアイメージそのもの。猟犬が獲物を持ち帰るイメージが直結している。 -
動詞
(状況・名誉などを)回復する、挽回する
失われかけた状態を元に戻すコアイメージから、抽象的な「回復・挽回」にも自然に拡張される。 -
動詞
(データ・情報を)検索して取り出す、引き出す
コンピュータや記憶の中に格納された情報を「手元に引き戻す」行為もコアと完全に一致。IT文脈での最頻出用法で受験でも重要。 -
動詞
(犬が獲物・ボールなどを)くわえて持ってくる
語源的にも最も基本の用法。retrieve の語源は re-(再び)+ trouver(見つける)で「見つけて持ち帰る」こと。
3例文
4よくある間違い・注意点
「取る」という意味で get や take と同じように使いがちだが、retrieve には「いったん失われた・手の届かない場所にあった」という前提が必要。手の届く場所にある物をただ取るだけなら take / get が自然で、retrieve は不自然になる。
recover との混同に注意。recover は「健康・損失など自分自身が元の状態に戻る」ニュアンスが強いのに対し、retrieve は「外にある対象を能動的に引っ張り出して持ち帰る」点が異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| recover | 「元の状態に戻る・取り戻す」点は共通だが、recover は自動詞的に「回復する」にも使え、retrieve ほど「能動的に引っ張り出す」行動感がない。 |
| fetch | 「取りに行って持ってくる」動作は似ているが、fetch は「失われた」ニュアンスがなく、単に「行って持ってくる」指示に使う日常語。 |
| reclaim | 「権利・土地などを主張して取り戻す」意味が強く、retrieve よりも法的・社会的な文脈で使われることが多い。 |
| restore | 「元の状態・場所に戻す」点が共通だが、restore は「修復・復元」に重点があり、データや健康の文脈ではほぼ同義で使える。 |
対義語: lose、discard、store
6派生語・関連語
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retrieval
名詞
取り戻すこと、回収;(情報の)検索・取り出し(例:information retrieval) -
retrievable
形容詞
取り戻せる、回復可能な(反:irretrievable) -
irretrievable
形容詞
取り返しのつかない、回復不能な -
retriever
名詞
回収する人・もの;レトリーバー(猟犬の犬種名)
7コロケーション
- retrieve data / information(データ・情報を検索して取り出す)
- retrieve the situation(状況を挽回する)
- retrieve a file(ファイルを取り出す・復元する)
8確認テスト
“After hours of searching, the detective retrieved the key piece of evidence from the suspect’s abandoned vehicle.”
①証拠を購入した
②証拠を捏造した
③証拠を発見して回収した
④証拠を廃棄した
③「証拠を発見して回収した」が正解。容疑者の放棄した車という「アクセスしにくい場所」から証拠という「重要なもの」を能動的に引き出してきたという retrieve のコアイメージと完全に一致する。単に「見つけた(found)」ではなく、「取り戻してきた」という行動の達成感が retrieve には含まれている点がポイント。
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