prior
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
priorのコアイメージは「何かよりも前の位置にある」こと。時間的に「以前の・先の」という意味と、優先度において「より上位にある」という意味の両方を、このひとつのイメージが支えている。ラテン語で「前にある・上位の」を意味するpriusが語源で、「前にある=それだけ重要・優先される」という感覚が根底にある。形容詞として「前の」、そしてprior toという前置詞句で「〜より前に・〜に先立って」として使われることが多い。単なる「前の」ではなく、「それが基準点より先に来るべき」という序列感・重みが常に漂っている点が特徴的。
2意味一覧
-
形容詞
(時間的に)前の、以前の
「何かより前の位置にある」というコアイメージが時間軸に適用されると、「以前の・先の」という意味になる。 -
形容詞
優先すべき、より重要な
「前に位置する=より上位にある」という序列感から、「他より優先される」という意味が生まれる。 -
前置詞句(prior to)
〜より前に、〜に先立って
「〜に対して前の位置にある」というコアイメージを前置詞句にした形。before よりもフォーマルで書き言葉的なニュアンスがある。
3例文
4よくある間違い・注意点
prior to は before の書き言葉・フォーマル版と考えがちだが、ニュアンスに差がある。prior to には「〜に備えた準備・手順として先行する」という含意が強く、単なる時間の前後関係を述べる場合は before の方が自然なことが多い(例:I was born before 2000. に prior to は不自然)。
prior(形容詞)は必ず名詞の前に置く限定用法で使い、述語位置(be動詞の後)には通常使わない。× This meeting is prior. ○ This is a prior commitment.
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| previous | 単純に「直前の・ひとつ前の」を指す中立的な語。序列や優先の含意はなく、時間的先行のみを表す。 |
| former | 「かつての・元の」という意味で、現在との対比を強調する。prior よりも「今は違う状態になった」という変化のニュアンスが強い。 |
| preceding | 「直前に来る」という順序関係を示す語で、連続的な順番の中での「すぐ前」を指す。prior のような優先・重要性の含意はない。 |
対義語: subsequent、following、posterior
6派生語・関連語
-
priority
名詞
優先事項、優先度(「前に置かれるべきもの」がそのまま名詞化)
-
prioritize
動詞
〜を優先する、優先順位をつける -
prioritization
名詞
優先順位付け
7コロケーション
- prior to 〜(〜の前に、〜に先立って)
- prior experience / prior knowledge(事前の経験・知識)
- prior commitment(先約、既存の約束)
8確認テスト
Please read the contract carefully prior to signing it.
① 契約書に署名した後で、注意深く読んでください。
② 契約書に署名する前に、注意深く読んでください。
③ 契約書を優先的に、注意深く読んでください。
④ 契約書を読むことよりも、署名を優先してください。
② が正解。prior to は「〜より前に・〜に先立って」を意味する前置詞句で、signing it(署名すること)より前にという時間的先行関係を表している。コアイメージ「前の位置にある」が時間軸に適用された例。prior to = before(書き言葉・フォーマル版)と理解しておくと、読解で迷わない。
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