dilemma
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
dilemmaの語源はギリシャ語のdi-(二つ)+lemma(命題・前提)。「二つの命題の間に挟まれた状態」が原義だ。どちらを選んでも何かを失う、あるいはどちらを選んでも困った結果になる「二択の罠」がコアイメージ。重要なのは、単なる「悩み」ではなく、**どちらの選択肢にも代償が伴う**という点だ。「やっても困る、やらなくても困る」という構造が本質にある。日常英語では二択に限らず「どうにも解決しにくい難題」という意味に広がって使われることもあるが、「二方向から引っ張られる緊張感」はつねに底流している。
2意味一覧
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名
ジレンマ、板挟み(どちらを選んでも問題が生じる二択の状況)
「二つの命題に挟まれた状態」というコアイメージがそのまま表れた用法。どちらの選択肢も捨てられず、かつどちらにも代償がある緊張状態を指す。 -
名
難題、窮地(一般的に解決の難しい困難な状況)
日常的な英語ではやや意味が拡張し、必ずしも二択でなくても「どうにも抜け出しにくい困った状況」全般に使われる。コアにある「逃げ場がない感覚」が残っている。
3例文
4よくある間違い・注意点
「ジレンマを感じる」と言いたいとき、×feel a dilemmaとは言わず、○face a dilemma / be in a dilemmaが自然な英語表現。dilemmaは「感じるもの」より「直面する・置かれる状況」として使うのが基本。
「悩み」一般を指してdilemmaを使いすぎる誤りに注意。worryやconcernと違い、dilemmaは「どちらを選んでも損がある二択構造」が前提。単なる心配事や一択の問題にdilemmaは使わない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| predicament | 困難で厄介な状況全般を指し、必ずしも二択構造を持たない。dilemmaより「出口のない苦境」のニュアンスが強い。 |
| quandary | どうすればよいかわからず戸惑っている状態に焦点が当たる。dilemmaが「選択肢の対立」を強調するのに対し、quandaryは「当惑・途方に暮れる感覚」が中心。 |
| conflict | 二つの欲求・義務・意見が対立している状態全般を指す広い語。dilemmaがどちらを選んでも損という構造なのに対し、conflictは対立そのものを指す。 |
対義語: clear choice、easy decision
6派生語・関連語
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dilemmatic
形
ジレンマ的な、どちらを選んでも不利な(学術的・哲学的文脈で使用)
7コロケーション
- face a dilemma(ジレンマに直面する)
- be caught in a dilemma(ジレンマに陥っている)
- ethical dilemma(倫理的ジレンマ)
8確認テスト
“The young athlete was in a dilemma: pursue his dream of playing overseas, or stay close to his ailing mother.”
① 迷信
② 板挟みの状況
③ 言い訳
④ 不満
② 板挟みの状況。「海外でプレーする夢を追うか、病気の母の近くにいるか」という、どちらを選んでも何かを犠牲にしなければならない二択の構造が典型的なdilemmaのコアイメージと完全に一致する。①③④はdilemmaの意味とは無関係。
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