hack
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
hackの根底にあるのは「荒々しく力を使って切り込む・突破する」というイメージです。斧で木を乱暴に切り刻むような荒削りな動作が原義で、そこから「たたき切る」という物理的な意味が生まれました。コンピューターの「不正侵入」も、本来の意味の延長線上にあります。セキュリティの壁を力ずくで(または巧みに)こじ開けて侵入するイメージです。さらに転じて「(問題を)うまく切り崩して解決する」という肯定的な意味もあり、「hack a solution(解決策をこじあける)」のように使われます。また名詞では「安っぽいやり方・使い回しの手」というニュアンスも持ちます。共通するのは「正規のルートを外れて、力や工夫で突破する」感覚です。
2意味一覧
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動
(コンピューターに)不正侵入する
セキュリティの壁を「力ずくでこじ開けて」侵入するイメージ。正規のアクセス権限なしに強引に突破する点がコアイメージと直結する。 -
動
たたき切る・乱暴に切り刻む
最も原義に近い用法。斧などで荒々しく力任せに切り込む動作そのものがコアイメージの直接表現。 -
動
(問題・状況を)うまく切り抜ける・対処する
「Can you hack it?(やり遂げられる?)」のように、困難な状況をこじ開けて突破できるかを問う表現。受験生が見落としがちな重要な口語用法。 -
名
(ライフ)ハック:賢い裏技・効率化の工夫
正規のやり方を外れて「こじ開ける」発想から、「手間を省く抜け道・裏技」という肯定的な意味に転じた現代的用法。life hackなどで頻出。 -
名
(軽蔑的に)凡庸なライター・二流の仕事人
「使い回し・荒削りのもの」というhackのニュアンスから転じ、手を抜いた粗雑な仕事をする人を指す。英語圏のメディア・文学文脈で重要。
3例文
4よくある間違い・注意点
hackは「不正侵入」のイメージが強すぎて、「life hack(生活の裏技)」や「I can’t hack it(対処できない)」といった口語・日常表現を見落としやすい。文脈によって訳が大きく変わることに注意。
crackとの混同に注意。crackは「完全に突破・解読する」ニュアンスが強く(crack a code)、hackは「荒々しく侵入・切り込むプロセス」に焦点がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| breach | セキュリティや契約などを「破る」意味で使われるが、hackより法的・公式な文脈で使われることが多く、荒削りな行動感はない。 |
| slash | 「たたき切る」文脈では近いが、slashは素早く鋭く「斬る」イメージ。hackは力任せで荒削りな切り方のニュアンスが強い。 |
| infiltrate | 「不正侵入」の意味では近いが、infiltrateは「こっそりじわじわ浸透する」イメージ。hackは「力ずくでこじ開ける」感覚がある。 |
対義語: defend(守る)、protect(保護する)、secure(防護する)
6派生語・関連語
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hacker
名
ハッカー(コンピューターに不正侵入する人/高度な技術で問題を解決する人) -
hacking
名・形
不正侵入(行為)/ハッキング -
hackneyed
形
(表現などが)使い古された・陳腐な
7コロケーション
- hack into a system(システムに不正侵入する)
- life hack(生活の裏技・効率化の工夫)
- hack away at 〜(〜を乱暴に切り続ける)
8確認テスト
“I just couldn’t hack the pressure of working 80-hour weeks, so I quit.”
① コンピューターに不正侵入した
② 乱暴に切り刻んだ
③ 耐えられなかった・対処できなかった
④ 裏技を使って解決した
③。この文では「I couldn’t hack it」の構造で、困難な状況を「こじ開けて突破する」ことができなかった=「耐えられなかった・やり遂げられなかった」という口語的な意味。コンピューターや物理的な「切る」意味とは全く異なる文脈であることに注目。hackのコアイメージ(困難な状況を突破する)が否定形で使われた典型例。
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