mobile
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
mobileのラテン語源はmobilis(動かせる)。コアイメージは「固定されておらず、自由に移動・変化できる状態」。物理的な移動(持ち運べる機器)から、社会的な移動(階層間の流動性)、感情の動き(表情豊かに動く顔)まで、すべて「固定された状態から解放されて動ける」という一本の軸でつながっている。スマートフォンを英語でmobile phoneと呼ぶのも「固定電話(fixed phone)ではなく、どこへでも持ち歩ける電話」という意味合いだ。変化しやすい・移り変わりやすいという意味も、このコアイメージから自然に派生する。
2意味一覧
-
形容詞
可動性の、移動式の、携帯できる
固定されておらず自由に移動できる状態そのもの。「持ち運べる」「設置場所を問わない」ニュアンスをもつ。 -
形容詞
(社会的・立場的に)流動的な、変わりやすい
固定された位置から動ける=社会的な階層や環境が変化しうる状態。「social mobility(社会的流動性)」などで使う。 -
形容詞
(表情が)豊かな、よく動く
顔の筋肉が固まらず自由に動く→感情を豊かに表現できる顔、というイメージ。 -
名詞
携帯電話(=mobile phone)
「持ち歩ける電話」の意。英国英語ではmobileだけでスマートフォンを指すことが多く、受験問題にも頻出。 -
名詞
モビール(吊り下げ式の装飾)
風で自由に揺れ動く装飾品。「動けるもの」というコアイメージをそのまま体現した名詞用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「mobile」を「携帯電話」の意味だけで覚えると、形容詞として「流動的な」「表情豊かな」という意味が出てきたときに対応できない。常に「動ける・動きやすい」というコアイメージから訳を導くクセをつけよう。
英米で語法が異なる点に注意。英国英語ではスマートフォンを単にa mobileと呼ぶが、米国英語ではa cell(phone)が一般的。受験の長文では英国式のmobile単独使用も登場する。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| portable | 「持ち運べる」という物理的側面を強調。mobileが「動き回れる自由さ」を強調するのに対し、portableは「手で運べるサイズ・重さ」に焦点を当てる。 |
| flexible | 「柔軟に変化できる」という点では重なるが、flexibleは構造や予定の変えやすさを指し、人や物が物理的に移動するニュアンスはない。 |
| movable | 「動かすことができる(外力によって)」。mobileが「自らまたは性質として動ける」ニュアンスをもつのに対し、movableは受動的に「動かせる」に近い。 |
対義語: fixed(固定された)、stationary(静止した)、immobile(動けない)
6派生語・関連語
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mobility
名詞
移動性、流動性(social mobility:社会的流動性) -
mobilize
動詞
(人・資源などを)動員する、結集させる -
immobile
形容詞
動けない、固定された -
automobile
名詞
自動車(auto=自分で+mobile=動く)
7コロケーション
- mobile phone(携帯電話)
- social mobility(社会的流動性)
- mobile unit(移動部隊・移動ユニット)
8確認テスト
“The country has low social mobility rates, making it difficult for people born into poverty to improve their economic status.”
① 携帯電話の普及率が低い
② 社会的流動性が低い
③ 国民の移動手段が少ない
④ 社会的な表情が乏しい
② 「social mobility rates」は「社会的流動性の割合」の意。貧困層に生まれた人が経済的地位を向上させにくい文脈から、「固定された社会階層から動けない(=流動性が低い)」というコアイメージが当てはまる。①は mobile phone を連想した誤答、③④はコアイメージを文脈無視で適用した誤答。
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