orphan
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
orphan のコアイメージは「本来あるべき保護・支えを失い、孤立した状態」にある。もともとはギリシャ語の orphanos(親に見捨てられた)に由来し、「親という根拠・基盤を失った存在」を指す。名詞としては「孤児」が典型的な訳だが、このイメージは比喩的にも広がり、動詞では「孤児にする(親を奪う)」、形容詞・比喩用法では「後ろ盾や文脈を失ったもの」にも使われる。たとえばIT分野では orphan file(どのフォルダにも属さない孤立ファイル)、出版では orphan line(段落の先頭行がページの末尾に取り残される状態)など、「本来属すべき場所から切り離された孤立した何か」というニュアンスが根底に一貫している。
2意味一覧
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名
孤児(両親またはどちらか一方を亡くした子ども)
「親という保護の根拠を失った子ども」というコアイメージがそのまま表れた基本義。英語では両親ともに亡くした場合だけでなく、片親だけを亡くした場合にも使われることがある。 -
動
孤児にする、(戦争・事故などが)子から親を奪う
「保護の根拠を失わせる」という方向に動詞化したもの。主語は戦争・災害・事故など、孤立を引き起こす出来事が来ることが多い。 -
名(比喩)
孤立した存在・見捨てられたもの(IT・出版など専門分野での比喩用法)
「本来属すべき文脈や支えから切り離された状態」というコアイメージが拡張され、ファイル・行・プロジェクトなど人以外にも使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
英語の orphan は「両親がともに亡くなった子」に限らず、片親を亡くした子にも使われることがある。日本語の「孤児」は厳密に両親を失った場合を指すことが多いので、文脈によって訳し方に注意が必要。
動詞用法(orphan someone)は見落とされがちだが、ニュース記事や文学でよく登場する重要な使い方。「孤児にする」と訳せばよい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| waif | 親を失っただけでなく「家も食べ物もなく路頭に迷う子ども」というニュアンスが強く、みすぼらしさや哀れさを含む。orphan より感情的・文学的な色彩が濃い。 |
| foundling | 「捨て子・棄児」を指し、親が不明・育児放棄された子に使う。orphan が「親の死」を前提とするのに対し、foundling は「親が存在するが放棄した」という点が異なる。 |
対義語: child with parents、ward(後見人のいる子)
6派生語・関連語
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orphanage
名
孤児院 -
orphaned
形
孤児になった;(比喩)孤立した、支えを失った -
orphan
動
孤児にする、(戦争・事故などが)親を奪う
7コロケーション
- war orphan(戦争孤児)
- leave someone an orphan(〜を孤児にする)
- orphan drug(オーファンドラッグ・希少疾患薬:製薬会社に見捨てられた=市場性のない薬)
8確認テスト
「The tsunami orphaned over 1,000 children in a single night.」
① 津波は一夜にして1,000人以上の子どもたちを孤独にした。
② 津波は一夜にして1,000人以上の子どもたちを孤児にした。
③ 津波は一夜にして1,000人以上の子どもたちを引き離した。
④ 津波は一夜にして1,000人以上の子どもたちを行方不明にした。
②が正解。orphaned は動詞 orphan の過去形で「孤児にした(親を奪った)」という意味。「孤独にした」(①)は lonely などの語に対応し、「引き離した」(③)は separated、「行方不明にした」(④)は left missing が対応する。orphan のコアイメージ「親という保護の根拠を失わせる」がそのまま動詞に表れた典型的な用法。
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