hierarchy
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
hierarchyの語源はギリシャ語の「hieros(神聖な)」+「archein(支配する)」。もともとは宗教的な聖職者の位階制度を指していた。このコアイメージは「頂点から末端へと明確なランク付けがされた、秩序ある縦構造」。単に「上下関係がある」のではなく、各レベルが整然と区別され、上位が下位を統括するという垂直的な秩序全体を指す。組織の人間関係だけでなく、生態系の食物連鎖(food hierarchy)や情報構造(file hierarchy)など、自然・社会・コンピュータの世界まで幅広く使われるのも、このコアイメージから自然に広がった用法である。
2意味一覧
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名
階層制度・ヒエラルキー(上位が下位を統括する段階的な秩序構造)
「頂点から末端への聖なる秩序」というコアイメージがそのまま表れている。組織・社会・自然などあらゆる分野の縦構造を指す。 -
名
支配層・上位グループ(ヒエラルキーの上位に位置する人々)
the hierarchyという定冠詞付きの形でよく使われ、「構造の頂点にいる人たち」を指す用法。日本語では「幹部」「上層部」「権力者層」などと訳される。 -
名
(情報・概念の)階層構造(コンピュータや論理体系における上下関係)
ファイルシステムやカテゴリ分類など、抽象的な情報にも「上位が下位を包含する縦構造」というコアイメージが適用された現代的な用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「ヒエラルキー」というカタカナ語から「悪い意味(不当な上下関係)」と決めつけがちだが、hierarchyは中立的な語。食物連鎖やファイル構造など、自然・論理的な段階秩序にも広く使われることを忘れずに。
rankやorderとの混同に注意。rankは個々の「順位・地位」、orderは「順序・配列」を意味するが、hierarchyは「複数の層が積み重なった構造全体」を指す。一つの地位ではなくシステム全体が hierarchy。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| ranking | 横一列に並べた順位付けのイメージ。hierarchyのような「層が積み重なった縦構造」ではなく、単純な序列。 |
| pecking order | 動物の群れの「つつき順序」が語源で、主に非公式・インフォーマルな社会的地位関係に使う口語的表現。hierarachyより皮肉やカジュアルなニュアンスが強い。 |
| chain of command | 主に軍隊・組織の「命令系統」に限定した表現。hierarchyよりも「指示が伝わる経路」という動的なニュアンスがある。 |
| stratification | 地層(strata)が語源で、社会階層の「固定化・分断」に焦点を当てた学術的な語。社会科学でよく使われる。 |
対義語: equality、egalitarianism、flat structure
6派生語・関連語
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hierarchical
形
階層的な、ヒエラルキーの(例:a hierarchical structure 階層構造) -
hierarchically
副
階層的に、序列に従って -
hierarchize
動
階層化する、優先順位をつける
7コロケーション
- social hierarchy(社会的階層制度)
- establish / maintain a hierarchy(ヒエラルキーを確立する/維持する)
- hierarchy of needs(欲求の階層:マズローの理論でよく登場)
8確認テスト
“The decision was made by the hierarchy without consulting the employees.”
① 階層構造 ② 上層部 ③ 順位付け ④ 組合
②「上層部」が正解。the hierarchy と定冠詞がついた場合、「その組織のヒエラルキーの頂点にいる人々(幹部・上層部)」を指す用法になる。①の「階層構造」は構造そのものを指すため、ここでは「決定を下した主体(人々)」として機能している文脈に合わない。③・④は意味的に不適切。
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