hence
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は7冊に掲載されています。
1コアイメージ
henceの語源は古英語の「heonan(ここから)」にさかのぼり、「この地点・この時点・この事実から離れて先へ」というイメージが根底にある。空間的には「ここから(away from here)」、時間的には「今この時点から数えて」、論理的には「今述べたことを出発点として」という方向性を持つ。つまり、ある地点や事実を起点に、そこから前方・先方へと向かうベクトルが本質。日本語に訳すとき、文脈に応じて「それゆえに(論理)」「今から〜後(時間)」などになるが、どれも同じ「ここから先へ」というコアから自然に導かれる。
2意味一覧
-
副詞
それゆえに・したがって(論理的帰結)
「今述べた事実を起点として」そこから論理的に導かれる結論を指す。やや改まったフォーマルな表現。 -
副詞
今から〜後(時間的起点)
「現在この時点を起点として数えて〜後」という意味。「two weeks hence(今から2週間後)」のように使う。 -
副詞
ここから(空間的起点・古・文語)
語源に最も忠実な意味で、「この場所から離れて」を表す。現代英語では稀だが、文語や詩に残る。
3例文
4よくある間違い・注意点
「hence」はセミコロン(;)やピリオドの後に置かれることが多く、文の途中で使うtherefore・soとは配置や硬さが異なる。henceは論文・法律・公式文書など改まった書き言葉に多く、会話ではほぼ使われない。
「two weeks hence」のような時間的用法を知らない学習者が多い。この場合を「2週間後」ではなく「2週間前」と誤読しないよう注意。起点は常に「今・現在」である。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| therefore | 最も一般的な「それゆえに」。文の途中にも文頭にも置けるが、henceほど格式ばっておらず、時間・空間の意味はない。 |
| thus | 「このようにして・それゆえに」。過程や方法に焦点が当たりやすく、henceより論証の流れを強調する印象がある。 |
| consequently | 「その結果として」。原因→結果の流れを強調し、やや客観的・説明的なトーン。henceより長く、重い印象。 |
| accordingly | 「それに応じて・したがって」。前述の状況に合わせて行動・判断をするニュアンスが強く、henceとは少し異なる。 |
対義語: therefore(帰結ではなく)← 文脈によって逆接 though / nevertheless、previously(時間的に:今から前)
6派生語・関連語
-
henceforth
副詞
今後は・これより(=from this time forward) -
henceforward
副詞
今後は(henceforthのやや文語的な類義語)
7コロケーション
- hence the name(だからそういう名前がついている)
- two weeks / three months hence(今から2週間 / 3か月後)
- hence the need for 〜(だからこそ〜が必要なのだ)
8確認テスト
“The experiment was conducted under strict conditions; hence the reliability of the results.”
① 実験は厳格な条件のもとで行われた。それ以来、結果の信頼性は高い。
② 実験は厳格な条件のもとで行われた。それゆえに、結果の信頼性が保証される。
③ 実験は厳格な条件のもとで行われた。したがって、今後も結果を出し続けるだろう。
④ 実験は厳格な条件のもとで行われた。しかし、結果の信頼性には疑問が残る。
正解:②
「厳格な条件」という事実を起点(hence)として、「信頼性が導かれる」という論理的帰結を示している。①の「それ以来」はsinceのイメージ、③は推測の話になっており文意からずれる。④は逆接で完全に誤り。henceの「ここから論理的に先へ」というコアイメージが最もよく表れているのが②。
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