dementia
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
dementiaはラテン語の「de-(離れて)+mens(心・精神)+-ia(状態)」に由来し、文字通り「精神が離れていく状態」を意味する。記憶・思考・判断・言語といった認知機能が徐々に失われていく病態を指す医学用語だ。日本語の「認知症」という訳語は比較的新しく(かつて「痴呆症」と呼ばれていた)、社会的な配慮から変更されたが、英語のdementiaはもともと中立的な医学用語として使われている。コアイメージは「精神・意識が本来あるべき場所から離脱していく状態」であり、アルツハイマー型など複数の疾患の総称として用いられる点が重要。
2意味一覧
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名
認知症(記憶・思考・判断力が徐々に失われる状態)
「精神(mens)が離れていく(de-)状態」というラテン語の語源そのままに、脳の機能が本来の姿から乖離していく病態を指す。アルツハイマー病・レビー小体型など複数疾患の総称として使われる。 -
名
(比喩的・文学的に)正気を失った状態、精神錯乱
医学的な診断名としてだけでなく、文学や詩的な表現において「理性・正気が失われた状態」を大げさに表現する際にも用いられることがある。コアイメージの「精神の離脱」が比喩として転用されたもの。
3例文
4よくある間違い・注意点
「dementia=アルツハイマー病」と混同しやすいが、dementiaはアルツハイマー病・レビー小体型認知症・血管性認知症などを含む『症状の総称』であり、アルツハイマー病(Alzheimer’s disease)はdementiaの最も多い原因疾患の一つに過ぎない。試験英文で両者が並んで登場することもあるため区別しておこう。
delirium(せん妄:急性の一時的な意識混濁)と混同しないこと。dementiaは慢性・進行性の認知機能低下であるのに対し、deliriumは急性・一時的なものであり、治癒可能な場合も多い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| Alzheimer’s (disease) | dementiaの原因疾患の中で最も多い特定の病名。dementia(総称)の一部。日常会話でdementiaの代わりに用いられることもあるが、厳密には下位概念。 |
| cognitive decline | 「認知機能の低下」を指す広義の表現。dementiaほど重篤でない初期段階も含み、医学的診断名ではなく状態を表す中立的な表現。 |
| senility | 「老耄(もう)れ・老衰による精神機能低下」の意味で使われてきた古い語。現在は差別的・軽蔑的ニュアンスがあるとして医療現場では避けられ、dementiaが推奨される。 |
対義語: lucidity(清明な意識状態)、cognitive health(認知的健康)
6派生語・関連語
-
demented
形
認知症の;正気を失った、狂気の(口語・比喩的にも使用) -
dement
動(稀)
(人を)正気を失わせる
7コロケーション
- develop dementia(認知症を発症する)
- suffer from dementia(認知症を患う)
- a person with dementia / dementia patient(認知症の人・患者)
8確認テスト
“The government announced a new initiative to support families caring for loved ones with dementia, emphasizing that early intervention is key.”
① アルツハイマー病
② 認知症
③ 精神的ストレス
④ 老化による体力低下
② 認知症。dementiaはアルツハイマー病を含む複数疾患の総称であり、①は不正確。文脈も「家族の介護支援・早期介入」という認知症ケアに関する政策の話であり、②が最適。③④はdementiaの意味とは異なる。
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