compliance
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
complianceの語源はラテン語の「com-(完全に)+plere(満たす)」。もともと「相手の要求を完全に満たすこと」というイメージを持つ。外部から求められた基準・規則・要求に対して、自分を合わせる・従う動きを表す。日本語の「コンプライアンス」としてビジネス用語に定着しているが、本質は「外部からの要求に自分を合わせていく態度・状態」そのもの。単なる「服従」よりも、義務的あるいは制度的な枠組みに対して適合していくプロセス・結果を指すニュアンスが強い。医療場面では患者が医師の指示に従って治療を続けること(服薬遵守)という特殊用法もある。
2意味一覧
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名詞
(法律・規則・要求などの)遵守、順守
外部から課された規則や基準に自分を完全に合わせた状態を指す。ビジネス・法律場面で最もよく使われる意味。 -
名詞
従順さ、言いなりになること
人の要求や意志に対して抵抗せず自分を合わせていく態度そのものを指す。やや否定的なニュアンスを帯びることもある。 -
名詞
(医療)服薬遵守、治療継続性
患者が医師の指示・処方に自分の行動を合わせ続けることを指す医療特有の用法。「外部の指示に自分を合わせる」コアイメージがそのまま現れている。 -
名詞
(物理・工学)柔軟性、たわみやすさ
物体が外部からの力に対して変形して合わせる性質を指す工学的用法。コアイメージの「外圧に曲げられる」が文字通りの物理現象に転用されたもの。
3例文
4よくある間違い・注意点
「コンプライアンス」とカタカナで知っていても、文脈に応じて「遵守」「従順」「服薬継続」など訳し分けるのが苦手な学習者が多い。カタカナに引きずられず、コアイメージから最適な日本語を導き出す練習が必要。
obedienceと混同しやすいが、complianceは制度・規則・外部要求への適合を指し、obedienceは人や権威への服従(より感情・意志的色彩が強い)というニュアンスの差がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| obedience | 人・権威への服従という感情的・道徳的色彩が強い。complianceは制度・規則・要求への適合という客観的・制度的色彩が強い。 |
| adherence | 規則や方針に「くっついて離れない」イメージ。complianceより自発的・継続的な意志が感じられ、医療でも使われる。 |
| conformity | 社会的規範や周囲に合わせること(同調)に焦点。complianceより社会・集団的な圧力へのなじみを指すことが多い。 |
対義語: violation、noncompliance、defiance
6派生語・関連語
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comply
動詞
(規則・要求などに)従う、応じる(comply with〜の形で使う)
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compliant
形容詞
従順な、(規則・基準に)適合した -
noncompliance
名詞
不遵守、不従順
7コロケーション
- compliance with the law / regulations(法律・規制の遵守)
- in compliance with〜(〜に従って、〜を遵守して)
- ensure compliance(遵守を確保する)
8確認テスト
Doctors are concerned about poor patient compliance with long-term medication regimens.
① 患者の長期投薬計画への激しい反発
② 患者が長期投薬計画を指示通りに続けられないこと
③ 長期投薬計画に関する患者の苦情
④ 患者が長期投薬計画を理解できないこと
②が正解。complianceのコアイメージは「外部の要求に自分を合わせること」。医療場面では医師の処方・指示に患者が従い続けること(服薬遵守)を指す。poorがついて「遵守の不足=きちんと続けられていない状態」を表している。①③④はコアイメージとずれており、文脈にも合わない。
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