verge
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
verge のコアイメージは「何かが始まる・変わる直前の境界線」です。道路の端(路肩)や芝生の縁など、「ある領域がここで終わり、別の何かが始まる」という物理的な端が原義です。そこから転じて、「ある状態が変化しようとしているギリギリの瀬戸際」という抽象的な意味が生まれました。on the verge of〜という形で「〜の寸前・直前」を表すのが最も重要な用法です。また動詞としても「〜に近い・〜に傾く」という意味で使われます。edge よりも「今にも変化しそうな緊張感・臨界点」のニュアンスが強いのが特徴です。
2意味一覧
-
名詞
へり、端、縁(特に道路脇の草地・路肩)
物理的な「ある空間が終わり別の空間が始まる境界線」というコアイメージそのもの。イギリス英語では道路脇の細い草地帯をよく指す。 -
名詞
〜の瀬戸際、寸前(on the verge of の形で)
「境界線のすぐ手前にいる」状態から転じて、ある状態が別の状態へと変わろうとしているギリギリの臨界点を表す。 -
動詞
(〜に)近い、(〜に)傾く、〜に近づく(verge on/upon〜)
「境界線に向かって近づいていく」というコアイメージから、ある性質や状態の限界に迫るというニュアンスが生まれる。
3例文
4よくある間違い・注意点
on the verge of の後ろには必ず「名詞または動名詞(〜ing)」が来る。on the verge of collapse(崩壊寸前)、on the verge of giving up(あきらめる寸前)のように使う。on the verge of to doとするのは誤り。
edge も「端・瀬戸際」と訳されるが、verge は「今にも変化が起きそうな緊張感・臨界点」のニュアンスが特に強い。単なる物理的な端を指す場合は edge の方が一般的で、verge は変化の直前という文脈で特に力を発揮する。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| edge | 物理的・比喩的な「端」を広く指す汎用語。verge ほど「今まさに変化しようとしている」緊迫感は強くない。 |
| brink | verge と非常に近い意味で on the brink of とも言う。brink はやや文語的で、崖の縁など「危険な端」のイメージがさらに強い。 |
| threshold | 「敷居・閾値・出発点」のイメージで、変化の境界線を指す点は共通だが、必ずしも危機的・緊張感のある状況ではなく、新たな段階に入る直前というニュートラルな含意もある。 |
対義語: center、core、middle
6派生語・関連語
-
verging
形容詞・現在分詞
〜に近い、〜に傾いている(verging on〜の形で)
7コロケーション
- on the verge of collapse(崩壊寸前)
- on the verge of tears(今にも泣き出しそうで)
- verge on the ridiculous(ばかげているとしか言いようがない)
8確認テスト
“After years of research, scientists say they are on the verge of a major breakthrough in cancer treatment.”
① がんの治療において大きな突破口の端(はしっこ)に立っている
② がんの治療において大きな突破口をすでに達成した
③ がんの治療において大きな突破口を今まさに達成しようとしている
④ がんの治療において大きな突破口からほど遠い状況だ
③
「境界線のすぐ手前にいる」というvergeのコアイメージから、on the verge of a breakthrough は「突破口を開く直前・もう一歩で大発見という瀬戸際」を表す。①は物理的な「端」と誤解した訳、②は「すでに達成」とするのは過去に越えた解釈で誤り、④はコアイメージと正反対。③が「今まさに達成しようとしている」という緊張感・臨界点のニュアンスを最もよく表している。
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