conscience
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
conscienceのコアイメージは「自分の行動が正しいか間違いかを内側から裁く声」です。語源はラテン語のconscientia(con-「共に」+scire「知る」)で、「自分の行為をもう一人の自分が一緒に知っている」状態を指します。外部のルールや他人の評価ではなく、自分の中に存在する道徳的な審判者が、行動の善悪を評価し、ときに「責める声」として聞こえてくる感覚です。日本語の「良心」という訳は美しいですが、conscienceはもっと能動的で、ときに「後ろめたさ」「罪悪感」「道徳的義務感」としても現れます。「良心の呵責」「良心の声」「良心に従う」といった表現の根底にあるものすべてがこの単語一語に凝縮されています。
2意味一覧
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名詞
良心、道徳心
内なる裁判官が「正しいこと」を指し示すポジティブな側面。行動の前に「これをすべきか」と問いかける道徳的羅針盤として機能する。 -
名詞
良心の呵責、罪悪感
内なる裁判官が過去の行為を「間違いだった」と裁く側面。a guilty conscienceやconscience troublesという形でよく使われ、「後ろめたさ」や「心の重さ」として現れる。 -
名詞
誠実さ、実直さ(in all conscience の形で)
「良心に照らして正直に言えば」という意味で、自分の内なる裁判官に従った誠実な発言を示す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「良心」という日本語訳に引きずられ、ポジティブな意味しかないと思いがちだが、conscienceはしばしば「罪悪感」「呵責」としても使われる。a guilty conscienceは「罪悪感」であり「良い良心」ではない点に注意。
conscienceとconsciousness(意識)はスペルが似ており混同しやすい。consciousnessは「自分が何かを知覚・認識している状態」、conscienceは「道徳的な内なる声」という全く異なる意味を持つ。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| morality | morality は社会や集団が共有する「道徳体系・道徳観」を指す概念的な言葉。conscienceは個人の内面に宿る「裁く声」であり、より主観的・感覚的。 |
| scruple | scruple は特定の行動に対する「ためらい・ためらいの気持ち」で、conscienceより具体的な場面に限定的。複数形 scruples の形でよく使われる(例:have no scruples=ためらいがない)。 |
| integrity | integrity は「誠実さ・高潔さ」という外から見た人格的品質。conscienceはあくまで内的な声・感覚であり、integrity のような客観的な評価の意味合いはない。 |
対義語: shamelessness(厚かましさ)、recklessness(無謀さ)
6派生語・関連語
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conscientious
形容詞
良心的な、誠実な、念入りな(conscienceに従って行動する) -
conscientiously
副詞
良心的に、誠実に、念入りに -
conscientiousness
名詞
誠実さ、良心的であること
7コロケーション
- a guilty conscience(罪悪感、良心の呵責)
- have something on one’s conscience(〜が心に引っかかっている)
- prick of conscience(良心の呵責の刺し)
8確認テスト
He donated the money anonymously, not for praise, but because his conscience demanded it.
彼は名声のためではなく、__________が求めるので匿名で寄付した。
① 社会のルール
② 内なる道徳的義務感
③ 周囲の期待
④ 宗教的な義務
②「内なる道徳的義務感」が正解。「匿名で」「称賛のためでなく」という文脈から、外部からの強制や評価ではなく、自分の内側から湧き出る道徳的な声=conscienceのコアイメージが表れている。①③④はすべて外部からの要因であり、conscienceの「内なる裁判官」という本質とは異なる。
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