minister
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
ministerはラテン語の「minus(より少ない)」を語源とし、「主人・主君の下で仕える者」というコアイメージを持つ。権力を自分のために使うのではなく、より大きな存在(国家・神・人々)に奉仕するために権限を委ねられた人物を指す。政治の「大臣・公使」も、神への奉仕者としての「聖職者(牧師)」も、「何か大きなものに仕える代理人」という点で根を同じくする。対義語的な位置にある master(主人・支配者)と比較すると、このコアイメージがより鮮明になる。また動詞としても「(必要を満たすために)奉仕する・世話をする」という意味で使われる。
2意味一覧
-
名詞
大臣・閣僚
国家という大きな組織に仕える代理人として権限を委ねられた人物。「奉仕する者」のコアイメージが政治の場で現れている。 -
名詞
公使(外交官)
自国の代理人として外国に派遣され、国家に仕える役割を担う人物。ambassador(大使)より一段低い外交官を指す。 -
名詞
聖職者・牧師
神に仕え、信徒たちの精神的な必要を満たす奉仕者。特にプロテスタント系の牧師を指すことが多い。 -
動詞
(人の必要や求めに)応じる・世話をする・奉仕する
コアイメージそのままに「誰かの必要を満たすために仕える」こと。主に minister to ~ の形で使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
minister(牧師)はプロテスタント系の聖職者に使われることが多く、カトリックの神父は priest、英国国教会の聖職者は clergyman や vicar と区別されることに注意。文脈なしに「minister=大臣」とだけ覚えると宗教的文脈で意味を取り違える危険がある。
動詞用法の minister to ~(~の世話をする)は見落とされがちだが、長文読解で頻出。「大臣が〜する」と誤訳しないよう文構造を確認すること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| secretary | アメリカ英語で「大臣・長官」を指す(例:Secretary of State)。ministerはイギリス英語的・国際的な語感が強い。 |
| pastor | 「牧羊者」を語源とし、羊(信徒)を導く牧師。ministerより個人的な信者との関わりに焦点が当たる傾向がある。 |
| priest | 主にカトリックや英国国教会の聖職者を指す。ministerより儀式・典礼の権威という側面が強い。 |
| envoy | 外交官・使節を指す点ではministerの「公使」の用法に近いが、特定の使命のために派遣された臨時の使者というニュアンスがある。 |
対義語: master、sovereign
6派生語・関連語
-
ministry
名詞
省(省庁)・聖職・奉仕活動
-
ministerial
形容詞
大臣の・聖職者の・行政上の -
administer
動詞
(組織・政府などを)管理する・運営する・(薬を)投与する
-
administration
名詞
行政・管理・政権
7コロケーション
- Prime Minister(首相)
- Minister of ~(~大臣:Minister of Education など)
- minister to ~(~の世話をする・~の必要に応じる)
8確認テスト
“After the disaster, volunteers came from across the country to minister to the survivors.”
① 生存者たちを大臣として統治した
② 生存者たちの世話をし、必要に応えた
③ 生存者たちに説教を行った
④ 生存者たちを公使として派遣した
② が正解。minister to ~ は動詞用法で「~の必要を満たすために奉仕する・世話をする」という意味。「奉仕する者」というコアイメージが動詞形でそのまま現れている。災害後のボランティアが生存者の必要に応えてケアする文脈では②が最も自然。①④は文脈に合わず、③は「説教する」という意味の preach を使う場合の表現。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。