adversity
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
adversityの語源はラテン語の「adversus(向かい合う、逆らう)」で、「ad(~に向かって)+ vertere(向ける・回す)」が組み合わさったもの。コアイメージは「自分の進む方向に正面から立ちはだかるもの」。単なる一時的なトラブルではなく、人生の流れや目標に対して継続的・構造的に抵抗する困難な状況全体を指す。だから「逆境」という訳が生まれる。個別の「災難(出来事)」というより、困難が続く「状況・境遇」というニュアンスが強く、試練の連続・苦境の中に置かれている状態を表す。
2意味一覧
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名詞
逆境、苦境(困難が続く状況・境遇)
自分の前進を妨げる力が継続的に働いている状態がコアイメージ。単発の出来事というより「逆らう状況の中に置かれていること」を指す。 -
名詞
災難、試練(具体的な苦難・困難な出来事)
「向かい合って立ちはだかるもの」というイメージが個々の具体的な苦難・障害にも使われる。複数形(adversities)で「数々の試練・苦難」と表現することが多い。 -
名詞
不運、不幸な境遇
努力や意志とは別に、環境や運命が逆風として作用している状態を指すこともある。特に「in adversity(不遇の中で)」のような熟語的用法で現れる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「adversity」は単発の不幸な出来事というより、困難が続く状況・境遇を指す。突然の事故や一度きりの失敗には misfortune や setback の方が自然。adversityは「その状況に置かれ続けている」というニュアンスが重要。
「adversary(敵・対戦相手)」と語源が同じだが全く別の単語なので混同に注意。adversaryは「人」、adversityは「状況・境遇」を指す。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| hardship | 生活の苦しさ・困窮など、日常的・経済的な「苦労・苦難」に焦点。adversityより具体的で生活レベルの辛さを指すことが多い。 |
| misfortune | 運の悪さによる「不運・不幸な出来事」に焦点。adversityほど長期的・構造的ではなく、偶発的な悪い出来事にも使える。 |
| ordeal | 精神的・肉体的に非常に過酷な「試練・体験」を指し、特定の苦しい経験の強度を強調。adversityより一時的な出来事に近いニュアンス。 |
| tribulation | 主に宗教・文学的文脈で使われる格調ある語で「苦難・艱難」。adversityより書き言葉的・古風な響き。 |
対義語: prosperity、fortune、good fortune
6派生語・関連語
-
adverse
形容詞
(状況・条件などが)不利な、逆の、反対の
-
adversely
副詞
不利に、悪影響を及ぼすように -
adversary
名詞
(競技・議論などの)敵、対戦相手、反対者
7コロケーション
- face / overcome adversity(逆境に直面する/逆境を乗り越える)
- in times of adversity(逆境のときに、苦境において)
- resilience in the face of adversity(逆境に直面したときの回復力・しなやかさ)
8確認テスト
“He built his character through adversity, learning from every failure and setback.”
① 彼は敵との戦いを通じて人格を築き、あらゆる失敗から学んだ。
② 彼は逆境を通じて人格を築き、あらゆる失敗や挫折から学んだ。
③ 彼は不注意によって人格を失い、多くの失敗を重ねた。
④ 彼は幸運に恵まれた環境の中で人格を築き、成功を積み重ねた。
②。adversityは「流れに逆らう継続的な困難な状況=逆境」を意味し、その中で人格が磨かれるという文脈に完全に合致する。①は語源は近いが「adversary(敵)」と混同した誤訳。③は意味が逆。④はantonymの prosperityに近いイメージで真逆のニュアンス。
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