bankrupt
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は13冊に掲載されています。
1コアイメージ
bankrupt の語源はイタリア語の「banca rotta(壊れた台)」。かつてイタリアの両替商は台(bench)の上で商売をしており、支払い不能になると台を壊す(broke the bench)慣習があった。このイメージから「支払う力・資源が完全に底をついた状態」がコアイメージとなる。金銭的な破産だけでなく、「道徳的・精神的に枯渇した状態」にも転用され、比喩的に『morally bankrupt(道徳的に破綻した)』のように使われる。「欠乏・枯渇が完全である」という点が特徴で、単に「お金がない」ではなく「返済・回復の見込みがない枯渇」というニュアンスを含む。
2意味一覧
-
形容詞
(経済的に)破産した、支払い不能の
資産や支払い能力が完全に底をついた状態を指す。単なる「赤字」ではなく、法的に債務を履行できないレベルの枯渇を表す。 -
形容詞
(道徳・思想・能力などが)完全に欠如した、破綻した
「完全な枯渇」というコアイメージが比喩的に拡張され、道徳や理念、アイデアが尽き果てた状態を表す(例:morally bankrupt)。 -
動詞
〜を破産させる、経済的に破綻させる
形容詞の意味をそのまま動詞化したもの。「誰かの資源を完全に枯渇させる」という使役的な意味を持つ。 -
名詞
破産者、債務不履行者
支払い能力が完全に失われた人物そのものを指し、法的手続きを経た債務不履行者に使われることが多い。
3例文
4よくある間違い・注意点
「broke(一時的にお金がない)」と混同しないこと。broke は口語で「今お金がない」という一時的な状態だが、bankrupt は法的・構造的に返済能力を失った「完全な枯渇」を意味する。
形容詞・動詞・名詞の3用法があることを忘れがち。’go bankrupt’(形容詞)と’be bankrupted by〜’(動詞の受動態)は同じ意味を違う構文で表す。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| insolvent | 法律・財務用語として使われる書き言葉的表現。bankrupt より硬い表現で、法的手続きの有無に関わらず「負債が資産を超えた状態」を指す。 |
| broke | 完全な口語表現で一時的にお金がない状態。bankrupt のような法的・比喩的な重さはなく、あくまで「今、財布が空」という軽いニュアンス。 |
| ruined | 経済的・社会的に「壊滅した」という広い意味を持ち、財政以外(評判・生活など)の崩壊にも使われる。bankrupt より感情的・文学的なニュアンスが強い。 |
対義語: solvent、prosperous、affluent
6派生語・関連語
-
bankruptcy
名詞
破産(状態・手続き);(比喩)完全な欠如 -
bankrupted
動詞(過去形・過去分詞)/ 形容詞
破産させた;破産させられた
7コロケーション
- go bankrupt(破産する)
- declare bankruptcy(破産を宣言する)
- morally bankrupt(道徳的に破綻した)
8確認テスト
“After decades of corruption, many voters saw the ruling party as politically bankrupt.”
① 政治的に破産寸前の
② 政治的な理念が完全に失われた
③ 政治家が全員逮捕された
④ 政治的に資金不足の
②。bankrupt の比喩的用法で「理念・価値観という資源が底をついた状態」を表している。ここでは金銭的な意味ではなく、政治的な正当性や信念が完全に枯渇したというコアイメージが活きている。①は「破産寸前」と程度を弱めており不自然。③④はコアイメージから外れた誤訳。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。