expel
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
expelはラテン語の「ex-(外へ)+pellere(押す・駆る)」が語源。「内側にあるものを、力をもって外へ押し出す」というのがコアイメージ。この「押し出す力」が働く対象が人であれば「追放・退学」、物質であれば「排出・噴出」となる。日本語の「追い出す」より能動的・強制的なニュアンスが強く、ただ追うのではなく、物理的あるいは制度的な力によって内側から外側へ完全に出させるイメージ。単に「去らせる」ではなく、「戻れないように押し出す」という決定的な断絶感も含む。
2意味一覧
-
動詞(他動)
〔人を組織・場所から〕追放する・退学させる
集団や場所の「内」にいた人を、力・権限によって「外」へ押し出すイメージ。学校・国・組織など所属していたコミュニティから永続的に除外される場合に使う。 -
動詞(他動)
〔物・気体・液体を〕排出する・噴出させる
内部にある物質を力で外へ押し出すという、コアイメージそのままの用法。肺が空気を押し出す、火山がガスを噴出するといった物理的な文脈で使われる。 -
動詞(他動)
〔感情・考えを〕振り払う・追い払う
心の「内」に入り込んだ不安や考えを「外」へ押し出すというメタファー的用法。見落とされがちだが文学的表現で頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
「停学(suspension)」と「退学(expulsion)」は異なる。suspend は一時的に外す(また戻れる)が、expel は完全に押し出すため戻れない。元データの例文の日本語訳「停学」は厳密には不正確で、「退学・除籍」が正しい。
exile(亡命・追放)と混同しがち。exile は政治的・国家的な追放で、本人が長期間帰れない状況を指すことが多い。expel は学校・組織・国など幅広い場面で使えるより一般的な語。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| banish | 処罰として特定の場所から永久に追放するニュアンスが強く、やや文語・古語的。expel より感情的・劇的な響きがある。 |
| eject | より物理的・機械的に「外に飛び出させる」イメージ。人を乱暴に追い出す場面や、機械が物を射出する場面でよく使う。 |
| dismiss | 職・役職から解雇・解任するときに使うことが多く、expel ほどの強制的・排除的ニュアンスはない。 |
| exclude | 「中に入れない・仲間外れにする」意味合いが強く、すでに内部にいるものを外へ押し出す expel とは方向性が異なる。 |
対義語: admit、accept、enroll
6派生語・関連語
-
expulsion
名詞
追放・退学・排出(行為・事実) -
expulsive
形容詞
排出する力のある・追放する性質の
7コロケーション
- expel a student from school(生徒を退学させる)
- expel air / gas / toxins(空気・ガス・毒素を排出する)
- expel a diplomat(外交官を国外追放する)
8確認テスト
“The government decided to expel the foreign ambassador following the espionage scandal.”
① その外交官を一時的に帰国させることにした
② その外交官を国外追放することにした
③ その外交官を逮捕することにした
④ その外交官に謝罪を求めることにした
②。expel は「力をもって内から外へ押し出す」コアイメージを持ち、外交的文脈では「国外追放する(ペルソナ・ノン・グラータとして送り返す)」を意味する。①のように「一時的に」戻す意味はなく(それは suspend や recall)、③④の意味も持たない。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。