slaughter
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
slaughterのコアイメージは「大量かつ残虐に、あるいは組織的に命を奪う行為」です。語源は古ノルド語の「slátr(食肉)」に由来し、もともとは家畜を食用のために屠る行為を指していました。そこから意味が拡張し、戦争や虐殺など人間に対する大規模・無差別な殺害にも使われます。さらにスポーツや競技の文脈では「一方的に大敗させる・圧倒する」という比喩的な意味でも使われます。単なる「kill(殺す)」と違い、「数・規模・残虐性」のいずれかが際立っているときにこの語が選ばれる点がポイントです。
2意味一覧
-
動詞
(家畜などを食用に)屠殺する
コアイメージの原点。食肉として大量に、かつ組織的に命を奪う行為を指す。 -
動詞
(人を)虐殺する・大量殺戮する
家畜の屠殺から転じて、人間を無差別・大規模に殺す行為へ拡張。残虐性・無慈悲さのニュアンスが強い。 -
動詞
(試合などで相手を)完膚なきまでに打ちのめす
比喩的用法。「一方的に殲滅する」というコアイメージがスポーツ・競技の大差勝ちを表すのに使われる。 -
名詞
屠殺・虐殺・大量殺戮(行為・事件)
動詞と同じコアイメージをそのまま名詞化したもの。事件や行為そのものを指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
murderは「故意の個人的な殺人」、killは「殺す」という中立的な語だが、slaughterは「大量性・残虐性・組織性」が必ず含まれる。一人をこっそり殺す場合にslaughterは使えない。
比喩的な「大敗」の意味を見落としがち。試験や日常会話でも「We got slaughtered.(ひどくやられた)」という表現は頻出なので、文脈に注意して訳す必要がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| massacre | slaughterと意味は近いが、massacreは特に無抵抗の人々への組織的・一方的な殺戮を指す。slaughterは家畜への使用も可だが、massacreは人間限定で使われることが多い。 |
| butcher | 食肉解体のイメージが強く、slaughterに近いが、残虐な方法で殺す(切り刻む)ニュアンスがより前面に出る。比喩的には「ひどくミスをする」の意にも使われる。 |
| kill | 最も中立的な「殺す」。規模や残虐性のニュアンスはなく、一人を殺す場合にも使えるシンプルな語。 |
| genocide | 特定の民族・宗教集団などを絶滅させることを目的とした組織的大量殺戮。slaughterより法的・政治的な含意が強い。 |
対義語: spare(命を助ける)、protect(守る)、rescue(救出する)
6派生語・関連語
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slaughter
名詞
屠殺・虐殺・大量殺戮
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slaughterhouse
名詞
屠殺場・食肉処理場 -
slaughterer
名詞
屠殺者・虐殺者
7コロケーション
- mass slaughter(大量虐殺)
- slaughter cattle / livestock(家畜を屠殺する)
- the slaughter of innocents(無実の人々の虐殺)
8確認テスト
“The home team absolutely slaughtered their rivals in the championship final.”
① ホームチームは決勝戦でライバルを虐殺した。
② ホームチームは決勝戦でライバルに辛くも勝利した。
③ ホームチームは決勝戦でライバルを圧倒的な大差で打ちのめした。
④ ホームチームは決勝戦でライバルに敗北した。
③
【解説】スポーツの試合という文脈では、slaughterは「(相手を)完膚なきまでに打ちのめす」という比喩的用法で使われる。「虐殺した」(①)は文脈に合わず不自然。slaughterには「辛勝」(②)や「敗北」(④)のニュアンスは全くなく、一方的・圧倒的な勝利を表す。コアイメージ「大量に・容赦なく殲滅する」が比喩的にスポーツへ転用された例。
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