smell
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
中学レベル
1コアイメージ
smellのコアイメージは「鼻を通じたにおいの知覚・発散」です。においを「感じ取る(主体が能動的に嗅ぐ)」という側面と、においが「漂い出てくる(対象から受動的に発される)」という両方の方向性を一語で表せるのがsmellの特徴です。たとえば「バラのにおいがする」と言うとき、バラ側から香りが発されているのか、それとも自分が積極的に嗅いでいるのかが日本語では曖昧ですが、smellはその両方を自然にカバーします。さらに「悪臭」のニュアンスで使われることも多く、文脈に応じて「いい香り」から「不快なにおい」まで幅広くカバーします。名詞としても「においそのもの」を指します。
2意味一覧
-
動詞(自動詞)
においがする・悪臭がする
においが対象から外に向かって「発散される」方向のコアイメージ。特に文脈がなければ「くさい・悪臭がする」と否定的に受け取られることが多い。 -
動詞(他動詞)
〜のにおいを嗅ぐ・〜のにおいがする
においを「感知する」方向のコアイメージ。主体が積極的に鼻でとらえる動作、または対象がそのにおいを持っていることを表す。 -
動詞(比喩・自動詞)
〜の気配がする・怪しい
においを「感知する」感覚が比喩的に拡張されたもの。「何かがおかしい」という直感的な察知を表し、smell fishy(怪しい)などで使われる。 -
名詞
においの感覚・嗅覚・(ある特定の)においの記憶
動詞のコアイメージがそのまま名詞化したもので、「においという現象」そのものや「嗅覚という感覚器官の働き」を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
smell単独では必ずしも「悪臭」とは限らないが、The room smells. のように形容詞なしで使うと多くの場合「くさい」という否定的ニュアンスになる。良いにおいを表すにはsmell good / smell like roses のように補語や修飾語を加えることが重要。
「においを嗅ぐ」を能動的な一回の動作として表すにはsniff(素早く吸い込む)やsmell at〜の方が自然なこともある。smellは状態・能力・感知のどれもカバーするが、「鼻をくんくん近づけて嗅ぐ」動作の強調はsniffが適切。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| scent | 主に「よい香り・動物の残り香・香水の香り」に使われ、上品・繊細なにおいのイメージ。smellより限定的でポジティブな文脈が多い。 |
| odor / odour | 中立〜やや否定的なにおいを指すことが多く、科学的・客観的な文脈で使われる。smellより硬い語。 |
| stink | 強い悪臭を強調する口語的な語。smellが「においがする(中立〜否定)」なのに対し、stinkは「ひどく臭い」と明確に否定的。 |
| sniff | 「においを嗅ぐ動作」に特化した語で、音を立てて鼻で吸い込む一回の動作を指す。smellのように状態や感知能力は表さない。 |
対義語: be odorless(においがない)、smell good(良い香りがする)
6派生語・関連語
-
smelly
形容詞
くさい・悪臭のある -
smelling
形容詞(複合語)
〜の匂いがする(good-smelling:良い香りの、foul-smelling:悪臭のするなど)
7コロケーション
- smell of〜(〜のにおいがする:smell of garlic)
- smell like〜(〜のようなにおいがする:smell like rain)
- smell fishy / smell a rat(怪しい・うさんくさい)
8確認テスト
“I don’t know why, but this whole situation smells wrong to me.”
① この状況全体が悪臭を放っている
② この状況全体が何かおかしいと感じる
③ この状況全体のにおいを嗅いでみた
④ この状況全体がよい香りを持っている
②が正解。smellは比喩的に「〜の気配がする・直感的に感じ取る」という意味で使われており、ここでは「においの感知」が比喩化されて『何かおかしいという直感』を表している。①のように文字通りのにおいと解釈するのはコアイメージの誤適用。
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