vomit
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
vomitのコアイメージは「胃の内容物を体の外へ激しく、制御できない形で排出する」こと。単に「吐く」という生理現象を指すが、その勢いと不随意性(自分の意志では止められない感覚)が核にある。このイメージが転じて、比喩的に「言葉・感情・物を制御できずに大量に吐き出す」場面でも使われる。またeruptやgushのように火山や建物などが「煙・炎を噴き出す」描写にも使える。日本語の「嘔吐する」に近い硬めのニュアンスを持ちながらも、会話・医療・文学のどの文脈でも通用する幅広い単語である。
2意味一覧
-
動詞
(胃の内容物を)吐く、嘔吐する
胃の中のものが体外へ勢いよく押し出されるという物理的なコアイメージがそのまま表れている。医療場面でも日常会話でも使える標準的な表現。 -
動詞(比喩)
(言葉・感情・物などを)まくし立てる、噴き出す、吐き出す
「制御できない形で内部のものを一気に外へ出す」コアイメージが、言葉や感情の表現に転用されたもの。例えば He vomited abuse at her.(彼は彼女に罵倒をまくし立てた)のように使う。 -
名詞
嘔吐物、吐いたもの
「体外へ激しく排出されたもの」というコアイメージがそのまま物名詞化したもの。医療・日常どちらの場面でも使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
throw up(口語)・puke(俗語)・be sick(英国英語)などのカジュアルな言い方と比べて、vomitはやや改まった・医療的な響きを持つが、かといって throw up よりずっと堅いわけではなく、日常会話でも問題なく使える中立的な語である。「ものすごく堅い医学用語」だと誤解して避けてしまうのはもったいない。
名詞用法を見落としがち。vomit は「嘔吐物・吐いたもの」という名詞としても頻出で、There was vomit on the floor.(床に嘔吐物があった)のように使えることを覚えておこう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| throw up | 最もよく使われる口語表現。「ぶわっと上に出す」イメージで非常にカジュアル。会話では vomit より自然な場面が多い。 |
| puke | 俗語・くだけた表現。vomitより下品なニュアンスがあり、フォーマルな文章や医療現場では避けられる。 |
| regurgitate | 「逆流させる」に近い硬い医学用語。動物が食物を戻す場面や比喩的に「内容を丸ごと繰り返す」意味でも使われ、vomitより専門的・文語的。 |
| be sick | 主に英国英語で「吐く」を意味する表現。米国英語では「具合が悪い」という意味になるため文脈に注意。 |
対義語: swallow、ingest
6派生語・関連語
-
vomiting
名詞
嘔吐(行為) -
vomitus
名詞
嘔吐物(医学用語) -
emetic
形容詞・名詞
嘔吐を催させる・催吐剤(関連医学語)
7コロケーション
- vomit blood(血を吐く)
- feel like vomiting(吐き気がする)
- vomit abuse / insults(罵倒をまくし立てる)
8確認テスト
“The angry politician vomited accusations at his opponents during the debate.”
① 討論中、怒った政治家は対立候補に向けて告発状を郵送した。
② 討論中、怒った政治家は対立候補に非難をまくし立てた。
③ 討論中、怒った政治家は対立候補の前で嘔吐した。
④ 討論中、怒った政治家は対立候補の告発に嘔吐するほど驚いた。
②が正解。vomitの「制御できない形で内部のものを激しく外へ吐き出す」コアイメージが比喩に転用されており、accusations(非難・告発)を感情的に「まくし立てた・吐き出した」という意味になる。①は郵送という文脈が全くない、③は直訳的に「嘔吐した」と取り違えたミス、④は意味が逆転している。
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