wilderness
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
wildernessの語源は古英語の「wild(野生の)+dēor(動物)+ness(場所)」、つまり「野生動物が住む場所」。コアイメージは「人間の文明や管理が及ばない、広大で手つかずの空間」。単なる「荒れ地」ではなく、人間の秩序や文明が存在しない広がりを持つ空間を指す。そのため、自然の未開地だけでなく、「混乱・無秩序な状態」や「政治的・社会的に主流から切り離された状態(in the wilderness=政治的失脚)」にも使われる。どの文脈でも「人の管理・秩序の外側にある広大な空間」という感覚が根底にある。
2意味一覧
-
名
原生自然;荒野・荒れ地(人の手が入っていない広大な自然)
人間の文明が届かない、野生のままの広大な空間というコアイメージが直接表れた用法。単なる「荒れた土地」より広大さと未開性が強調される。 -
名
(比喩)混沌とした状態;秩序のない場所
「人の管理が及ばない無秩序な空間」というコアイメージが抽象化し、都市のジャングルや情報の洪水など混乱した状態を表すのに使われる。 -
名
(政治的)冷遇・失脚の状態(in the wilderness で)
権力の中心・主流から切り離された「辺境」というコアイメージから転じ、政治家などが主流から外れて影響力を失っている状態を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「desert(砂漠・不毛の地)」と混同しやすいが、desertは乾燥・不毛の地形を指すのに対し、wildernessは木々や動植物が豊かであっても「人が管理していない原生地域」であれば使える。アマゾンの熱帯雨林もwildernessになり得る。
in the wildernessというフレーズは、政治・ビジネスの文脈で「主流から外れた状態」を意味する重要な慣用表現。日本語で直訳すると誤解を招くため、文脈を読んで「冷や飯を食っている」「政界の外にいる」などと訳す必要がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| desert | 乾燥・砂漠など特定の地形的荒廃を指し、人の不在より不毛さが中心。wildernessほど広大さや生態的豊かさは含意しない。 |
| wasteland | 荒廃・不毛・利用不可能というネガティブなニュアンスが強い。wildernessが「手つかずの自然」という中立〜ポジティブな響きを持つのと対照的。 |
| wild | 形容詞的で「野生の状態・場所」を指す。wildernessのような「広大な未開地」という名詞的まとまりはない。 |
| backcountry | 人里から遠い山岳・自然地帯を指すが、wildernessより限定的で主にレクリエーション・登山文脈で使われる。 |
対義語: civilization、urban area
6派生語・関連語
7コロケーション
- in the wilderness(荒野で;政治的に冷遇されて)
- vast / untamed wilderness(広大な/手つかずの原生地域)
- cry in the wilderness(誰にも聞き入れられない訴えをする)
8確認テスト
“After losing the leadership race, she spent five years in the wilderness before making a dramatic comeback.”
① 彼女は5年間、山奥の荒野で暮らした
② 彼女は5年間、政治の表舞台から遠ざかっていた
③ 彼女は5年間、自然保護活動に取り組んだ
④ 彼女は5年間、海外の未開地を旅した
②
「指導者レースに敗れた後」という政治的文脈から、in the wildernessは「権力の中心・主流から切り離された状態」を意味する慣用表現。wildernessのコアイメージである「人の管理・秩序の外側」が比喩化されたもので、dramatic comeback(劇的な復活)という後半とも自然につながる。①④は文字通りの荒野の意味として解釈した誤り。
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