
1. 「練習通りにやればいい」の状態が理想
入試当日は練習通りにやればいいという精神状態になっていることが理想です。結果ではなく、過程に集中することが重要です。結果は制御できませんが、過程はコントロールできます。
本番ではいかに練習通り遂行し、再現性を高めるかだけを考えましょう。そのためには、練習時にどう解いてくるかを明確にすること。改めて解き方のポイントを振り返り、どう解いたら目標下限得点を上回るか、確認しましょう。例えば、
- 大問1,2は20分で終わらせ、大問3,4はそれぞれ15分で解く。
- わからない問題があったらすぐに飛ばし、わかる問題をすべて解いて、気持ちを落ち着かせる。
- 小問単位でマークする。マークがずれてないかの確認を、大問が終わったタイミングで行う。
などです。逆に、本番では、練習で行ったこと以外は絶対に試さないでください。解き方が固まっていないのであれば演習を追加し、解き方の再確認をしましょう。
2. 時間がかかりそうな問題はとにかく飛ばす
時間がかかりそうな問題があったら、とにかく素早く飛ばしましょう。私自身、数学はどちらも45分ほどで解き終わり満点でしたが、それでも大問1つをいったん飛ばした記憶があります。少しでも手が止まると後の問題に影響しそうで怖かったからです。解けない問題がいくつかあったとしてもまったく問題ありません。1つの問題でスタックして、後の他の問題に影響するほうがよくないのです。
また、うまくいかなかった科目があっても気にしないでください。他の科目で取り返そうとすることは絶対にやめましょう。解けたかどうかは、コントロールできない結果に過ぎません。皆さんは、練習通りにやるという過程にだけ集中してください。
結果は気にせず、淡々と練習通りに遂行。これを手帳やノートに書いておき、緊張しそうになったら見るようにしましょう。
3.試験2日目が終わるまでは殻に閉じこもる
共通テスト2日間は、外部からの情報をすべてシャットダウンしてください。試験後や帰りの電車にいろいろな声が聞こえてくるかもしれませんが、完全に情報を遮断し、次のことだけを考えるようにしましょう。ネットを見るのはもってのほかです。一緒に勉強してきた仲間とのコミュニケーションも推奨しません、自分だけうまくいっていなかった場合のダメージは膨大です。とにかく自分を閉じ込め、次の試験のことに集中してください。
4.ライバルは試験会場にいない
共通テストの受験会場に、同じ大学を受験する人はほぼいません。なので、周りを意識したり過度にライバル視してもまったく意味がありません。遠くの会場で淡々と試験を受けている人が、最終的に総合点を競い合うライバルです。周囲を気にせず、淡々と答案用紙に知識を置いてきましょう。
5. 実績ある問題集を徹底してきたという事実
皆さんが取り組んできた問題集は、どれも実績のある網羅型問題集です。試験会場では周りが賢そうに見えるかもしれませんが、これらを徹底的にやりこんできた人は、受験会場に1%もいません。圧倒的な自信をもって本番に臨んでください。そして、網羅系問題集をやりこんでも解けない問題は、他の人も解けない問題です。安心して捨てて、飛ばしてください。
6. 持っている知識をすべて置いてくる感覚で
持っている知識をすべて答案用紙に置いてきましょう。知識を100%置いてきたら、あとはその答案がどう評価されるかを天に任せる感覚です。解けない問題で止まったりして、持っている知識の一部しか答案用紙に置いて来れないのが一番悔いが残ります。わからない問題はすぐ飛ばすなど練習通りに解いてくることをとにかく心がけましょう。
7.やりこんだ問題集を1冊持っていく
試験会場では、頼りになるのは自分の知識だけ、支えてくれるのは努力をしてきた過去の自分だけ、という感覚になります。そんなとき、努力してきた物理的な証があると安心します。各教科やりこんだ問題集を1冊ずつは持っていきましょう。
8. 必ず難化する科目がある
どの科目が難化するかは予測できませんが、毎年必ず難化する科目があります。そのような科目で、人並みに下げることは問題ありません。2022年で言えば数1Aが60点台でも問題ありませんでした。実際、阪大医学部合格者でも60点台でした。しかし、あまりにショックで40点台まで落としたり、他教科に影響を及ぼすことは絶対に避けましょう。必ず科目ごとに切り離して考えることです。
何かあればいつでもご連絡を
当日困ったこと、心を乱してしまったことがあって相談したいことがあればいつでもご連絡ください。共通テスト1日目、2日目は常に連絡がつく状態にしています。
「【決定版】共通テスト直前期〜当日の心構えと注意点」に関するQ&A
- 共通テスト直前の心構えはどうすれば良い?
- 共通テスト直前は「練習通りにやればいい」という心構えが理想です。結果ではなく過程に集中し、練習時の解き方を振り返り、再現性を高めることが重要です。
- 試験中に時間がかかる問題が出たらどうすればいい?
- 時間がかかりそうな問題は素早く飛ばすことが大切です。スタックすると他の問題に影響が出るため、解けない問題は後回しにし、解ける問題に集中しましょう。
- 共通テスト中に情報を遮断する理由は?
- 試験中は外部からの情報を遮断することで、次の試験に集中できます。周囲の声やネット情報に惑わされず、自分のペースを保つことが成功の鍵です。
- ライバルを意識しないためには?
- 共通テストでは同じ大学を受験する人はほとんどいません。周囲を気にせず、自分の答案に集中することで、より良い結果を得ることができます。
- 実績のある問題集を使うメリットは?
- 実績のある問題集を徹底的にやり込むことで、自信を持って試験に臨むことができます。周囲が賢そうに見えても、実際にはその問題集をやり込んできた人は少ないため、安心して挑みましょう。
- 持っている知識を答案用紙に置いてくる感覚とは?
- 持っている知識を全て答案用紙に置いてくることで、試験中の不安を軽減できます。解けない問題で止まらず、練習通りに解くことを心がけましょう。
- 試験会場に持参すべきものは?
- 試験会場には、やり込んだ問題集を1冊持参することが推奨されます。自分の努力を物理的に示すことで、安心感を得られます。
- 難化する科目にどう対処すべきか?
- 毎年必ず難化する科目があるため、ショックを受けずに他の科目で取り返すことが重要です。科目ごとに切り離して考え、冷静に対処しましょう。
- 共通テスト当日の心構えは?
- 共通テスト当日は、緊張せずに練習通りに解くことを意識しましょう。過程に集中し、結果を気にせず淡々と問題に取り組むことが成功につながります。
- 試験後の情報収集はどうするべき?
- 試験後は、他の受験生とのコミュニケーションを控え、自己評価に集中することが重要です。情報を遮断し、次の試験に向けて心を整えましょう。
お問い合わせフォーム
こちらからもお問い合わせいただけます。