
A. 単語、文法、古文常識を学べば十分です。
古文の読解が何を指すかによりますが、単語を覚え、文法を一通り学び、古文常識にも触れれば、それ以上のことは必要ありません。それらの知識を踏まえて共通テストの過去問に取り組むのみです。
英語と違い、古文は精読で読み進めます。古文単語を現代語にひたすら訳していきながら理解します。よって、知識さえあれば十分です。
最も難しいのは「省略された主語の推測」ですが、文章を完璧に理解することが目的ではないため、できなくても問題ありません。マクロに理解できている必要はなく、ミクロに理解できていれば、問われていることに答えることはできます。
古文が総合点に占める得点比率は非常に低いです。ここに時間をかけるよりも、他の科目に時間をかけることをおすすめします。
古文の単語学習法とおすすめ教材
古文単語はシンプルに、テスト形式で覚えていくのが効率的です。古文単語を見て、その意味が頭の中で答えられるかをテストしていくのです。その際、1つの意味だけでなく、複数の意味を覚えることがポイントです。大変ですが覚えるしかありません。ただ単に丸暗記しても効率が悪いため、多くの古文単語帳に載っている「イメージ」を一緒に覚えると、1つのイメージから複数の意味を派生で覚えやすくできます。
おすすめの教材ですが、学校で配られているものがあれば、それを使えばよいでしょう。改めて買うほど有意な古文単語帳はありません。特に多く学校採用されているのは以下の2冊です。
一つオススメを挙げるとしたら以下の単語帳になりますが、市販されていません。学校で配られていたらラッキーです。
最小限の時間投資で最大限の成果を得るには、以下の古文単語帳がいいです。カードで覚えられること、一つひとつの古文単語の解説が充実していて頭に残りやすいことが理由として挙げられます。
文法を効率的にマスターする方法
テスト形式で問題集で学習することと、理解補助のためのわかりやすい参考書を持っておくことです。
問題集は以下がオススメですが、学校で別のドリル形式の問題集が配られていたり、学校のプリントで網羅されているなら、わざわざ買う必要はありません。古文文法は重要ではありますが、古文単語よりは重要ではなく、二次試験で古文が課されないのであればやらなくていいでしょう(他の科目の方が圧倒的に優先順位が高いため)
参考書は以下をオススメします。非常にわかりやすいので持っておいて損はないでしょう。
古文常識を身につけるためのポイント
古文常識は先述の通り非常に重要です。松濤舎のオリジナル教材がベストだと思っていますが(=市販教材でベストなものがないためオリジナルで制作したという背景)、市販教材であれば、わざわざ古文常識の教材を購入するのではなく、古文単語帳の巻末についている内容をひと通り目を通すに留めるのがいいでしょう。
共通テスト対策に役立つ過去問の活用法
古文は、古文単語、古文文法、古文常識をひと通り入れたら、過去問を使って演習するのがもっとも効率的で効果的です。わざわざ問題集を購入する必要はありません。共通テストの問題はよく練られており、実際に入試で解く形式であるため、これを使わない手はありません。何十年分もの過去問もあるためやり尽くすということもありません。時間を測り、足りない部分が見えてきたらインプットし(古文単語 or 古文文法 or 古文常識)、改めて問題を解くということを繰り返し、取りたい点数が安定して再現性を持って取れるようになったら完了です。
古文読解のための時間配分と勉強法
古文に限らず、国語の完全攻略法については以下にまとめてあります。
受験生が知っておくべき古文の重要ポイント
古文単語がもっとも重要
古文単語を覚えることが古文の勉強の8割と考えてください。時間がかかるので高1から少しずつ覚えていきましょう。
古文文法も重要だが基本的な知識で十分
活用、敬語の基礎を覚える程度で十分です。それ以上深追いしてもコスパが悪すぎます。ほとんどの受験生にとって、古文は共通テストで45点/1000点であり、二次試験も含めたら全体の2~3%しか占めないケースがほとんどです。さらにそこに古文文法の影響する割合といったら0.5%程度でしょう。そこに何時間もかけるのは明らかに戦略ミスです。
古文常識は多くの人が重視していない穴
古文常識があれば古文は非常に読みやすくなります。古文とは昔の貴族の生活や心情について扱ったものです。現代の天皇家の生活や気持ちすら想像できないのに、過去となればなおさらわかるわけがありません。