spill
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は11冊に掲載されています。
1コアイメージ
spillのコアイメージは「本来あるべき場所に収まっていたものが、意図せず外に漏れ出る」という動き。液体がコップからこぼれるのも、秘密が口からもれるのも、人々が建物からあふれ出るのも、すべて「制御されていた何かが境界を越えて外に出る」という同じ感覚。「こぼす」という訳は液体限定に聞こえるが、spillは情報・感情・人・光など目に見えないものにも使える。重要なのは「意図していない、または望まれないはみ出し」というニュアンスで、そこに軽い「失敗・漏洩」の含みが生まれる。
2意味一覧
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動詞
(液体・粒状のものを)こぼす、こぼれる
容器という境界を越えて液体が外に漏れ出るという最もプロトタイプ的な用法。自動詞・他動詞どちらでも使える。 -
動詞
(秘密・情報を)ばらす、もらす
言葉にしてはいけない情報が「口から外に漏れ出る」イメージ。液体のこぼれと全く同じ構造で、spill the beansという熟語でも定着している。 -
動詞
(人・光・音などが)あふれ出る、넘쳐나다
人が空間から外にはみ出したり、光が部屋から外に漏れたりする場面。「中から外への制御できないあふれ出し」がそのまま当てはまる、見落とされがちな用法。 -
名詞
こぼれたもの、流出;転倒
動詞のコアイメージがそのまま名詞化したもの。oil spill(原油流出)など環境問題の文脈でも頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
「こぼす」という訳語に引っ張られ、液体以外には使えないと思いがちだが、spill a secret(秘密をばらす)やspill into the street(通りにあふれ出る)のように情報・人・光にも広く使える。文脈に応じて「漏らす・ばらす・あふれ出る」と訳を変える柔軟さが必要。
pourとの混同に注意。pourは「意図的に注ぐ」のに対し、spillは「意図せずこぼれる・漏れる」というニュアンスが強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| pour | 意図的に液体を注ぐ動作。spillが「望まない漏れ出し」なのに対し、pourは「コントロールされた流し込み」。 |
| leak | 小さな穴や隙間から少しずつ漏れ出るイメージ。spillより継続的で、情報漏洩にもよく使われるが、「ドバッとこぼれる」感はspillの方が強い。 |
| overflow | 容量を超えてあふれ出るイメージで「満杯を超えた結果」に焦点。spillは「意図しない漏れ出し」全般に使えるが、overflowは「満杯→あふれ」という因果が明確。 |
対義語: contain、hold
6派生語・関連語
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spillage
名詞
こぼれた量;流出物 -
spillover
名詞
波及効果;あふれ出たもの(経済・政治の文脈でも頻用) -
spill the beans
熟語
秘密をばらす、しゃべってしまう
7コロケーション
- spill the beans(秘密をばらす)
- oil spill(原油流出)
- spill over into 〜(〜に波及する・あふれ出る)
8確認テスト
“The protesters spilled into the streets, blocking traffic for hours.”
① 抗議者たちが通りで液体をこぼし、何時間も交通を妨害した。
② 抗議者たちが通りにあふれ出し、何時間も交通を妨害した。
③ 抗議者たちが通りで秘密をばらし、何時間も交通を妨害した。
④ 抗議者たちが通りに転倒し、何時間も交通を妨害した。
② spillのコアイメージは「中から外へ制御を失って漏れ出る」こと。ここでは人々が建物や広場という「容器」から通りへあふれ出る場面。液体・情報だけでなく人にも使えるspillの典型的な用法で、「あふれ出る」が最も自然な訳となる。
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