bias
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
biasのコアイメージは「中立点からある方向へずれた傾き」です。もともとはフランス語で「斜め・対角線」を意味する言葉で、布を斜めに裁断する「バイアス裁ち」にも使われます。中心・公平な基準点から一方向に押し出されているイメージが根底にあります。人間の認知においては「ある対象を公正に評価できず、特定の方向に歪んだ見方をしてしまう傾向」を指します。感情的な嫌悪から生まれる偏見だけでなく、統計・データ分析では「標本の偏り」、AIでは「学習データの偏り」といった客観的なズレにも使われます。日本語の「偏見」より広く、意図的でない「系統的なゆがみ」全般を指せる点が重要です。
2意味一覧
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名詞
偏見、先入観(特定の人・集団への不公平な思い込み)
中立な評価軸から感情・経験によって一方向に押し出された状態。意図せず生じることも多い点で「prejudice(悪意ある偏見)」より広い。 -
名詞
(統計・データ・調査における)偏り、系統誤差
測定や標本選択がある方向に系統的にずれている状態。個人の感情とは無関係な、構造的な「傾き」を表す。 -
動詞
〜に偏った影響を与える、〜を歪める
本来公正であるべき判断・結果を特定の方向に傾けること。「bias someone toward/against 〜」の形で使われることが多い。
3例文
4よくある間違い・注意点
「bias」は必ずしも悪意を伴わない。prejudice は「害意・悪意のある偏見」のニュアンスが強いが、bias は無意識の思い込みや統計的なズレにも使える。日本語の「偏見」に引きずられて感情的な文脈に限定してしまわないよう注意。
「have a bias against 〜(〜に対して否定的な偏りがある)」と「have a bias toward/for 〜(〜を優遇する方向の偏りがある)」のどちらも存在する。偏りの方向が必ずネガティブとは限らない点を押さえておくこと。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| prejudice | bias より感情的・道徳的に否定的なニュアンスが強く、特定の人種・集団への根強い先入観を指すことが多い。biasの方が中立的・分析的な文脈でも使える。 |
| partiality | ある人・物事を「ひいきする・特別扱いする」傾向を指す。biasより「好意的な偏り」の側面が強い。 |
| skew | データや結果がある方向にゆがむことを指す技術的・統計的な語。biasより客観的で感情的ニュアンスはない。 |
対義語: objectivity(客観性)、impartiality(公平性)、neutrality(中立性)
6派生語・関連語
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biased
形容詞
偏った、先入観を持った(例:a biased opinion 偏った意見) -
unbiased
形容詞
偏りのない、公平な(例:an unbiased report 公平な報告) -
bias
動詞(三単現: biases / 過去形: biased)
〜を偏らせる、〜に先入観を与える
7コロケーション
- have a bias against / toward 〜(〜に対して否定的/肯定的な偏りを持つ)
- unconscious bias(無意識の偏見)
- racial / gender bias(人種的/性別的偏見)
8確認テスト
The AI model showed a clear bias toward male candidates in the hiring process.
①偏愛 ②先入観 ③偏り ④差別
③偏り / 解説:これはAIシステムの採用プロセスにおける「系統的なゆがみ」を指す文脈。感情的な「先入観(②)」や価値判断を含む「差別(④)」より、客観的なデータ・結果の「偏り」が最も適切。biasは人間の感情に限らず、システムや統計上の構造的ズレにも使える点がこの問題のポイント。「偏愛(①)」は好意的な感情に限定される語で不適。
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