prejudice
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は15冊に掲載されています。
1コアイメージ
prejudiceは「pre-(前に)+judice(判断)」が語源。つまり「ちゃんと判断する前に、すでに結論が出てしまっている状態」がコアイメージ。事実や証拠を見る前に、感情・慣習・思い込みによって心の中で先に裁判が終わっている感覚だ。そのため、偏見・先入観という意味が生まれる。また「先に判断が下されてしまうこと」が転じて、法律・ビジネス文書では「当事者の権利や利益を損なうこと=不利益」という意味でも使われる。表面上バラバラに見える意味も、すべて「先取りされた否定的な結論」から一本につながっている。
2意味一覧
-
名詞
偏見・先入観(事実を見る前の決めつけ)
判断より先に固まってしまった思い込みがコアなので、「偏った見方」=偏見・先入観という訳が生まれる。人種・性別・宗教などに対する不当な差別意識を指すことが多い。 -
名詞
不利益・損害(権利・利益を損なうこと)
先に結論が出てしまうことで、正当な判断を受ける機会を奪われる→「不利益を被る」という法律・フォーマルな文脈での用法。without prejudice to~(〜を損なうことなく)というフレーズが典型。 -
動詞
〜に偏見を持たせる・〜に不利益を与える
名詞の意味がそのまま動詞化したもの。「人の判断を先取りして歪める」または「利益を損なわせる」という行為を表す。
3例文
4よくある間違い・注意点
「偏見」の訳だけを覚えていると、法律・ビジネス文書中の without prejudice(いかなる権利も損なわず)や to the prejudice of~(〜の不利益になるように)が全く読めなくなる。「先に判断が下される→不利益」という流れも必ずセットで押さえること。
bias(統計的・認知的なかたより)と混同しやすいが、prejudiceは感情的・道徳的に否定的なニュアンスが強く、特定の集団に対する不当な差別意識を指すことが多い。biasはより中立的に「傾向・ゆがみ」を指せる点で異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| bias | 客観的・統計的な「かたより・偏り」を指し、必ずしも否定的感情を伴わない。prejudiceよりニュートラルな語。 |
| stereotype | ある集団に対する固定化されたイメージ(型)のこと。prejudiceが感情的な否定的態度であるのに対し、stereotypeは思考の「틀(わく)」に近い認知的概念。 |
| discrimination | prejudice(内面の偏見)が行動に出た「差別(行為)」。prejudiceは態度・感情、discriminationは実際の行動・扱いを指す点で異なる。 |
対義語: objectivity(客観性)、open-mindedness(先入観のなさ)
6派生語・関連語
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prejudiced
形容詞
偏見を持った・先入観にとらわれた -
prejudicial
形容詞
偏見を生じさせる・不利益な・有害な(主にフォーマル・法律文脈) -
unprejudiced
形容詞
偏見のない・公平な
7コロケーション
- racial / gender prejudice(人種的・性差別的偏見)
- overcome / fight prejudice(偏見を克服する・偏見と闘う)
- without prejudice to ~(〜を損なうことなく)
8確認テスト
“The new regulations were introduced without prejudice to the rights of existing employees.”
① 偏見なしに
② 不利益を与えることなく
③ 先入観をなくすために
④ 差別をなくすために
② 不利益を与えることなく。without prejudice to ~は法律・フォーマル文書の定型表現で「〜の権利・利益を損なうことなく」の意味。「先に結論が下される=不利益を被る」というコアイメージから派生した用法で、ここでは「偏見」と訳すと文脈が成立しない。既存従業員の権利を守ったまま新しい規制を導入したという内容なので②が正解。
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