toxic
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
toxicの語源はギリシャ語の「toxikon(矢毒)」。弓矢に塗られた毒が体内に侵入し、じわじわと生命を蝕んでいくイメージが根底にある。物理的な毒物(化学物質・環境汚染)だけでなく、精神や組織・人間関係を内側から蝕むものにも広く使われる。現代英語では「toxic relationship(人を傷つける関係)」「toxic culture(有害な組織文化)」のように、目に見えない害悪を表す比喩的用法が急増しており、単なる「毒性のある」という化学的な意味を超えた語となっている。
2意味一覧
-
形容詞
有毒な、毒性の
化学物質や環境汚染物質が生命を物理的に蝕む、最も直接的なコアイメージの表れ。 -
形容詞
(人・関係・環境が)有害な、害毒をもたらす
物理的な毒が体を蝕むのと同様に、精神や人間関係・組織を内側から蝕む存在として比喩的に用いられる。現代英語で急速に広まった用法。 -
形容詞
(言動・雰囲気が)最悪な、ひどく不快な
SNSや日常会話で「toxic comment(誹謗中傷)」「toxic fanbase(過激なファンたち)」のように、場の空気を汚染し周囲を傷つける言動を指す口語的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「toxic」は「poisonous」と混同されやすいが、poisonousが主に「食べる・触れる」ことで害をなすものに使われるのに対し、toxicは化学・生物的な毒性一般を広く指し、さらに比喩的な「有害な」用法でも頻用される。毒の種類や文脈によって使い分けが必要。
「有毒な」という意味だけを覚えていると、人間関係や職場環境の文脈で登場したときに訳せなくなる。現代の英文では比喩的用法のほうが頻繁に見られる場合もあるため、「何かを蝕む有害な存在」というコアイメージを意識すること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| poisonous | 主に動植物が毒を持つ・摂取すると有害という文脈で使われ、toxicほど比喩的には広がらない。a poisonous snake(毒蛇)のように、種として毒を持つ生物に自然。 |
| venomous | ヘビやサソリのように、噛む・刺すことで毒を注入する生物に特化した語。毒を出す手段が能動的な点が特徴。 |
| harmful | より広く「害をもたらす」という意味で毒性に限らない。toxicに比べてニュートラルで、毒性の強さや蝕むイメージは薄い。 |
| noxious | 有害・有毒という意味ではtoxicに近いが、よりフォーマルで文語的。noxious fumes(有毒ガス)のように気体・臭気に使われることが多い。 |
対義語: harmless、nontoxic、safe、benign
6派生語・関連語
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toxin
名詞
毒素、毒素(生物が産生する自然毒) -
toxicity
名詞
毒性、有害性 -
detoxify
動詞
解毒する、デトックスする -
detox
名詞・動詞
解毒(療法)、デトックス(口語) -
intoxicate
動詞
(酒・薬物などで)酔わせる、中毒にさせる
7コロケーション
- toxic waste(有毒廃棄物)
- toxic relationship(有害な人間関係)
- toxic chemicals(有毒化学物質)
8確認テスト
“He decided to unfollow several accounts because their constant negativity was creating a toxic online environment.”
① 有毒な
② 放射性の
③ 有害な
④ 伝染性の
③「有害な」が正解。この文はSNS上の「負のエネルギー」が場の空気を蝕んでいるという比喩的文脈。toxic が化学的な毒性を指すわけではなく、「精神や環境を内側から蝕む有害なもの」というコアイメージが表れている。「有毒な」は化学・物理的な毒性を連想させるため日本語として不自然であり、③「有害な」が最も文脈に合う。
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