fabric
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
fabricのコアイメージは「糸や繊維を複雑に織り合わせて作られた構造体」です。ラテン語の「faber(職人・作る)」が語源で、もともとは「巧みに作られたもの」を意味しました。布・織物は文字通り糸を縦横に組み合わせた構造体ですが、このイメージが抽象化されると「社会・制度・文化などを構成する複雑な要素の組み合わせ=組織・構造」という意味に広がります。さらに「建物の構造体(骨格)」という意味でも使われます。どの用法においても「複数の要素が緊密に組み合わさって一つの全体を形成している」という感覚が根底にあります。
2意味一覧
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名詞
布、織物
糸を織り合わせて作られた構造体というコアイメージそのもの。素材の種類を問わず、織られた・編まれた布地全般を指す。 -
名詞
(社会・制度などの)組織、構造、仕組み
糸が絡み合って布を作るように、人・制度・文化が絡み合って社会を構成するというイメージ。「the fabric of society(社会の組織・構造)」の形で頻出。 -
名詞
(建物の)構造体、骨格
建材が組み合わさって建物の骨格を形成する様子も、糸が組み合わさって布になる構造と同じイメージ。建築・歴史的建造物の文脈でしばしば登場する。
3例文
4よくある間違い・注意点
「布」という意味だけを覚えてしまい、「the fabric of society」のような抽象的表現で意味が取れなくなるケースが多い。fabric は「複雑に組み合わさった構造体」というコアイメージを持つため、「組織・構造・仕組み」という意味でも非常によく使われる。
cloth / textile / material と混同しやすい。fabric は「織り・編みによって構成されたもの」に特化したニュアンスがあり、抽象的な「組織・構造」への転用も自然にできる点が他の語と異なる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| cloth | 布・布地という意味では最も近いが、cloth は仕上がった布そのものを指すことが多く、fabric ほど「織り合わせた構造体」という感覚がない。抽象的な「社会の組織」には使えない。 |
| textile | 繊維・織物という意味では同義に近いが、textile は素材・産業としての「繊維製品」のニュアンスが強く、よりフォーマル・専門的。「social fabric」のような比喩用法はない。 |
| structure | 「組織・構造」という抽象的な意味では近いが、structure は骨格・形式的な枠組みに焦点を当てる。fabric は「複数の要素が絡み合って成り立っている」という有機的な繋がりのニュアンスが強い。 |
6派生語・関連語
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fabricate
動詞
(1)製造する・組み立てる (2)でっち上げる・捏造する -
fabrication
名詞
(1)製造・組み立て (2)捏造・でたらめ
7コロケーション
- the fabric of society(社会の組織・構造)
- soft / synthetic fabric(柔らかい/合成繊維の布地)
- tear / undermine the fabric of ~(〜の構造・根幹を壊す・損なう)
8確認テスト
“Decades of civil war have torn apart the very fabric of the nation.”
① この国の布産業
② この国の根本的な構造・秩序
③ この国の国旗のデザイン
④ この国の外交関係
② この国の根本的な構造・秩序
【解説】「the very fabric of ~」は「〜の根幹・根本的な構造そのもの」を意味する慣用的表現。糸が絡み合って布を形成するように、制度・文化・人々のつながりが絡み合って国家・社会を成しているというコアイメージから来ている。「tear apart(引き裂く)」という動詞とも意味的に自然につながり、長年の内戦が国家の根幹的な秩序・社会構造を崩壊させたという意味になる。
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