mock
【形】模擬の、偽の、真似事の
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
mockのコアイメージは「本物ではないものを本物のように見せかける」こと。この「見せかけ・まがいもの」というイメージが、すべての意味に通じている。動詞では「相手のことを真似て笑いものにする=バカにする・嘲る」という意味になる。形容詞では「本物ではなく、それらしく見せかけた=模擬の・偽の」となる。日本語で「モックアップ(mock-up)」という言葉があるが、まさに「本物のように見せかけた模型」のこと。「嘲る」と「模擬の」は一見バラバラに見えるが、どちらも「本物でないものを本物らしく見せる」という核心から自然に派生している。
2意味一覧
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動
ばかにする、嘲る、あざ笑う
相手の言動を誇張して真似ることで笑いものにする行為が原義。「見せかける」が「揶揄・嘲弄」に転じた。 -
形
模擬の、偽の、まがいもの(本物に似せた)
「本物ではなく、本物らしく見せかけた」というコアイメージがそのまま形容詞化したもの。mock examなど試験文脈でよく登場する。 -
動
(期待・努力などを)無にする、裏切る
努力や誠意を「見せかけだけのもの」として無効化するイメージ。やや文語的だが大学受験レベルの英文でも出現する重要な意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
mockは「嘲る」と「模擬の」で全く別の単語だと思いがちだが、どちらも「本物でない・見せかける」というコアイメージから派生している。この根っこを理解すると記憶が安定する。
ridiculeやscoffと混同しやすいが、mockには「真似して笑いものにする」という模倣のニュアンスが強い。単に笑い飛ばすのではなく、相手を「コピーしてさらす」感覚がある。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| ridicule | 笑いものにする・嘲笑するという意味では同じだが、ridiculは言葉や態度で直接的に馬鹿にするニュアンス。mockのように「真似する」という動作的なニュアンスはない。 |
| scoff | 軽蔑や冷笑を「言葉で」示す動詞(scoff at〜)。mockより知的・言語的な嘲りで、身振りや模倣の要素は薄い。 |
| taunt | 相手を言葉で挑発・からかうことに焦点。mockより攻撃的・挑発的なニュアンスが強い。 |
| simulated | 形容詞「模擬の」の類義語。simulatedは技術・科学的文脈でのシミュレーションに近く、mockは試験・裁判など日常的な「練習用」に使われることが多い。 |
対義語: praise、genuine
6派生語・関連語
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mockery
名
嘲り、嘲笑;まがいもの、茶番(make a mockery of〜で「〜を茶番にする」) -
mocking
形・名
嘲るような、あざけるような;嘲笑 -
mockingly
副
嘲るように、あざけって -
mock-up
名
モックアップ、実物大模型(本物に見せかけた模型)
7コロケーション
- mock exam / mock test(模擬試験)
- mock trial(模擬裁判)
- make a mockery of 〜(〜を茶番にする・無意味にする)
8確認テスト
“His lavish promises mocked the poverty of those he was supposed to help.”
① 彼の豪語した約束は、助けるはずの人々の貧困を嘲った。
② 彼の豪語した約束は、助けるはずの人々の貧困を模倣した。
③ 彼の豪語した約束は、助けるはずの人々の貧困を一層際立たせ無意味なものにした。
④ 彼の豪語した約束は、助けるはずの人々の貧困を模擬的に示した。
③が正解。この文脈では「約束」が「貧困という現実」を「まがいものにする・無に帰す」というmockの文語的用法。①の「嘲った」も惜しいが、主語が「約束(無生物)」であることと文全体の意味の流れから、「(期待や誠意を)無意味にする・裏切る」という訳が最も自然。コアイメージ「見せかけにすぎないものにしてしまう」がここに表れている。
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