primate
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
primates の語源はラテン語 primus(第一の・最上位の)。「序列の頂点に立つもの」がコアイメージ。動物学では脳が最も発達した哺乳類の目(もく)として人間・類人猿・サルを「霊長類(霊長=万物の長)」と呼ぶ。キリスト教では大司教・大主教のような「教会ヒエラルキーの頂点に立つ聖職者」を指す。どちらの用法も「ある秩序における第一位・最上位の存在」という同一のコアから派生しており、文脈によって生物学的な訳か宗教的な訳かを使い分ければよい。
2意味一覧
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名
霊長類(ヒト・類人猿・サルなどを含む哺乳類の目)
脳・知性において動物界の「頂点」に立つ生き物のグループ。primus(第一)=「万物の長」という意味で霊長類と訳される。 -
名
大主教・首座主教(ある国や地域で最上位の聖職者)
教会のヒエラルキーにおける「第一位の人物」。英国国教会ではカンタベリー大主教がその代表例。 -
名
(比喩的に)ある集団・組織のトップ・第一人者
学術論文やジャーナリズムで「その分野の筆頭・第一人者」を指す用法。コアイメージ(序列の頂点)が転用されたもの。
3例文
4よくある間違い・注意点
「霊長類」にはヒト(human)も含まれる。’primates’ と言えば「サルだけ」と思いがちだが、正確には Homo sapiens も霊長目の一員。例文や論文で humans and other primates(ヒトと他の霊長類)という表現が使われるのはこのため。
大主教の意味は宗教・歴史の文脈でのみ現れる。Primate(大文字)と書かれることも多く、一般的な単語帳では霊長類しか載っていない場合があるため、英文読解で見落としやすい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| archbishop | 宗教的トップという意味では重なるが、archbishop は役職名として中立的。primate は「序列の絶対的首位」というニュアンスが強く、国・地域単位の最高位聖職者に限定される。 |
| ape / monkey | ape(類人猿)や monkey(サル)は primate の下位分類。primate は「霊長目」全体を指す上位概念であり、ヒトも含む。 |
対義語: subordinate、lower mammal(下等哺乳類)
6派生語・関連語
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primary
形
第一の・主要な(同語源の primus から)
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prime
形/名
最良の・主要な/全盛期(同語源)
-
primacy
名
第一位・首位・優越性 -
primatology
名
霊長類学
7コロケーション
- non-human primates(非ヒト霊長類)
- primate research / primate studies(霊長類研究)
- Primate of All England(全イングランド首座主教)
8確認テスト
“The visiting cardinal paid his respects to the Primate of the national church before addressing the congregation.”
① 霊長類の代表個体
② その国の教会の首座主教
③ 国内最大の修道院長
④ 著名な動物学者
② その国の教会の首座主教。文脈(cardinal「枢機卿」、national church「国教会」、congregation「会衆」)からキリスト教の高位聖職者の話であることがわかる。Primate は「教会ヒエラルキーの第一位」というコアイメージから「首座主教」を意味し、大文字で書かれることが多い。①は生物学的文脈がないため不適、③④は primate の定義に合わない。
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