appeal
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
appealのコアイメージは「自分より上の立場や、感情・判断力に向かって強く呼びかけること」です。ラテン語の appellare(呼びかける)が語源で、「一方向から別の方向へと訴えを向ける」という動きが根底にあります。法廷での「控訴」は下級審の判決に不服として上位の裁判所に呼びかけること。「懇願する」は相手の善意に向かって呼びかけること。「アピールする・魅力的に映る」は自分が相手の感情や興味に働きかけること。どの意味も『何かに向かって強く呼びかけ、反応を求める』という一本の軸でつながっています。
2意味一覧
-
動詞
(感情・理性などに)訴える、呼びかける
相手の内なる何か(良心・感情・理性)に向かって呼びかけるコアイメージそのもの。 -
動詞
控訴する、上訴する
下位の裁判所の判決を不服として、上位の裁判所に向けて呼びかけ直す行為。 -
動詞
懇願する、嘆願する
相手の慈悲や善意に向けて強く呼びかけ、応じてもらうことを求めるニュアンス。 -
動詞
魅力を感じさせる、心を引きつける(appeal to)
自分の持つ魅力が相手の興味・感情に向かって働きかけるという意味で、呼びかけの方向が逆になったイメージ。 -
名詞
訴え、懇願、控訴;魅力
動詞の意味が名詞化したもの。「呼びかけ行為そのもの」または「呼びかける力(魅力)」を指す。
3例文
4よくある間違い・注意点
appeal to と appeal for の区別に注意。appeal to は「〜(人・感情)に訴える/魅力を感じさせる」で対象を示し、appeal for は「〜(もの・支援)を求めて訴える」で求める内容を示す。例:appeal to his emotions(彼の感情に訴える)vs. appeal for help(助けを求めて訴える)。
「アピールする」をカタカナそのままで使うと意味が狭まりがち。英語のappealは『相手の感情や判断力に働きかける』という幅広いニュアンスを持ち、必ずしも自己PRの意味だけではない点を押さえること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| plead | より必死で感情的な懇願のニュアンスが強い。pleadは「哀訴する」に近く、切迫感がappealより大きい。 |
| petition | 署名や公式文書などの形式的・組織的な請願を指すことが多く、appealより手続き的なニュアンス。 |
| attract | 「引きつける」意味ではattractと近いが、appealは感情・判断力への内面的な働きかけ、attractは物理的・視覚的に引き寄せるニュアンス。 |
対義語: reject、repel
6派生語・関連語
-
appealing
形容詞
魅力的な、訴えかけるような -
appealingly
副詞
魅力的に、訴えるように -
appellant
名詞
控訴人、上訴人 -
unappealing
形容詞
魅力のない、気が乗らない
7コロケーション
- appeal to one’s emotions(感情に訴える)
- appeal for help / donations(支援・寄付を求めて訴える)
- file an appeal(控訴を申し立てる)
8確認テスト
“The charity appealed to the public for donations after the disaster.”
① 公衆に対して抗議した
② 一般市民に寄付を求めて訴えかけた
③ 公衆に控訴した
④ 大衆に魅力をアピールした
②が正解。appeal to + 人 + for + 求めるもの という構造で、「(人)に(もの)を求めて訴えかける」という意味になる。災害後という文脈から感情・善意に向けて呼びかけているコアイメージがそのまま表れており、「寄付を求めて訴えかけた」が最も自然。①の「抗議」はprotest、③の「控訴」は法廷用語で文脈に合わない。④は魅力を感じさせるappeal toの用法だが、for donationsという目的語が伴う点でこの解釈は不適切。
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