appropriate
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は20冊に掲載されています。
1コアイメージ
appropriateの語源はラテン語の「ad(〜に)+ proprius(自分のもの・固有の)」。つまり「ある特定の状況や目的に、まるでそのためにあったかのようにぴったりと属する」というイメージが核にある。単に「悪くない」という消極的な意味ではなく、「その文脈・場面・目的に固有のものとして正しく合致している」という積極的なニュアンスを持つ。形容詞として「ふさわしい」という意味になるのも、動詞として「(自分のものとして)取り込む/流用する」という意味になるのも、すべて「ある主体にしっかり帰属・対応している」というコアから派生している。
2意味一覧
-
形容詞
(状況・目的・場面に)ふさわしい、適切な、妥当な
「その状況に固有のものとして帰属している」コアから、「その場に合っている=ふさわしい」という意味が生まれる。単なる「悪くない」ではなく、「まさにそれが求められる場面にぴったりである」という感覚。 -
動詞
(資金・財産などを)流用する、横領する;(予算などを)充当する
「本来別の主体に属するものを、自分のものとして取り込む」というコアが動詞として現れる。資金を「自分のものとして帰属させる=流用・横領する」または「特定の用途に帰属させる=充当する」となる。大学受験で盲点になりやすい意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
「適当な」という日本語訳に引きずられて「いい加減な・大雑把な」というニュアンスで使ってしまう誤り。appropriateは必ず「その場にしっかり合った」という積極的・肯定的意味であり、日本語の「適当」の持つ曖昧・いい加減なニュアンスは一切ない。
動詞用法(流用する・充当する)を知らないまま試験本文で出会い、文意が取れなくなるケースが多い。形容詞と動詞では発音のアクセント位置が変わることにも注意(形容詞: əpróʊpriət、動詞: əpróʊprièɪt と辞書によって区別されることがある)。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| suitable | 「その用途・条件に合っている」という実用的な適合性を指すことが多く、appropriateより改まった場面での「規範的に正しい」というニュアンスは薄い |
| proper | 「礼儀・社会規範・慣習として正しい」という道徳的・礼節的な適切さを強調する。appropriateが状況適合性を重視するのに対し、properはより規範の遵守に焦点が当たる |
| fitting | 「(まるでサイズが合うように)ぴったりはまる」という物理的な比喩から来る感覚が強く、特定の場面・文脈への美しい調和を詩的に表現することが多い |
対義語: inappropriate、unsuitable、improper
6派生語・関連語
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appropriately
副詞
適切に、ふさわしく -
appropriateness
名詞
適切さ、妥当性 -
inappropriate
形容詞
不適切な、ふさわしくない -
appropriation
名詞
流用、横領;(予算の)充当;(文化的)盗用
7コロケーション
- appropriate for ~(〜に適切な)
- take appropriate action(適切な措置を取る)
- appropriate response(適切な対応・反応)
8確認テスト
「The manager was dismissed after it was discovered that he had appropriated company funds to pay his personal debts.」
① 会社の資金を適切に管理した
② 会社の資金を私的な借金返済に流用した
③ 会社の資金の使途を上司に報告した
④ 会社の資金を新しいプロジェクトに充当した
② が正解。appropriateの動詞用法「(本来別の目的・主体に属するものを)自分のものとして取り込む=流用・横領する」が問われている。「会社のお金を自分の借金返済という別の目的に帰属させた」というコアイメージを理解していれば導き出せる。①は形容詞と混同した誤り、③④はコアイメージから外れた選択肢。
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