cheat
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
cheat のコアイメージは「本来の正当なプロセスを踏まずにショートカットし、不当な利益を得る」こと。テストのカンニングも、相手を騙すことも、浮気も、すべて「ルールや約束という正規のルートを抜け道で回避し、利益や快楽を得る」という同じ構造を持つ。さらに「~から不正に奪い取る」という他動詞用法(cheat A out of B)にもこのコアが直結する。「ズル」「抜け駆け」「裏切り」と場面ごとに日本語は変わるが、根っこは一つ。このイメージを掴むと多様な文脈でも一瞬で意味が推測できる。
2意味一覧
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動詞(自動詞)
不正をする、ズルをする
ルールというプロセスをショートカットして利益を得る行為そのもの。スポーツや試験など、公正な場での「抜け道」を意味する。 -
動詞(自動詞)
カンニングをする
「学力で評価される」という正規ルートを回避して点数を得ようとする行為。cheat on a test / cheat in an exam の形が定番。 -
動詞(他動詞)
(人を)だます、欺く
相手の信頼というルールを踏み外して、相手から何か(金・物・信用)を不当に奪う。cheat someone の形で使う。 -
動詞(他動詞)
(人から)不正にだまし取る
cheat A out of B(AからBをだまし取る)の構文で使われる。正規の手続きを経ずにBという利益を奪うコアイメージが最も鮮明に現れる用法。 -
動詞(自動詞)
浮気をする、不倫をする
「一人と向き合う」という関係の約束(ルール)を抜け道で破り、別の相手から快楽を得る行為。cheat on ~(~を裏切って浮気する)の形が一般的。 -
名詞
詐欺師、ズルをする人;ズル・詐欺
ショートカットで利益を得ようとする人・行為そのものを指す名詞用法。「あいつはチーター(cheat)だ」のように使える。
3例文
4よくある間違い・注意点
cheat on ~の構文を見落としやすい。on は「~に対して背く・裏切る」というニュアンスを加えるため、cheat on a test(テストでカンニングする)と cheat on one’s partner(パートナーを裏切って浮気する)は同じ構造。on の後ろに「裏切られる対象」が来ると覚えると混乱しない。
deceive・trick との混同に注意。cheat は「不正な方法で利益を得る・奪う」という具体的な損得関係が含まれるが、deceive は純粋に「信じ込ませる」行為そのもの、trick は「うまく引っかける」という手口に焦点がある。cheat には必ず「ズルをする側の利益・相手側の損失」が伴う。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| deceive | 「信じ込ませる」行為に焦点。利益の獲得より嘘をつくプロセス自体を指す。cheat ほど「得をする・損をさせる」という損得感は強くない。 |
| trick | 「うまくはめる・罠にかける」という技巧・手口に重点。必ずしも大きな損害や継続的な不正を伴わず、いたずらや軽い騙しにも使える。 |
| fraud | 名詞が主で「詐欺・不正行為」を指す。cheat より法的・社会的な重さがあり、組織的・金銭的な不正に使われることが多い。 |
| swindle | 「巧みな計略で金銭をだまし取る」こと。cheat の金銭版に特化したイメージで、より計画的・大規模な詐欺に使われる傾向がある。 |
対義語: play fair(公正にプレーする)、be honest(正直にする)
6派生語・関連語
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cheater
名詞
ズルをする人、詐欺師、浮気をする人 -
cheating
名詞・形容詞
不正行為(名)/ズルをしている・浮気をしている(形) -
cheat sheet
名詞(句)
カンニングペーパー;(転じて)要点をまとめたメモ・早見表
7コロケーション
- cheat on ~(テスト・パートナーなど「裏切る対象」を続ける最重要コロケーション)
- cheat A out of B(AからBをだまし取る)
- cheat death(死の淵から奇跡的に生き延びる =「死」というルールをかいくぐる)
8確認テスト
“After years of hard work, he felt he had been cheated out of the promotion he deserved.”
① 彼は昇進を不正に手に入れたと感じた
② 彼は昇進をカンニングで勝ち取ったと感じた
③ 彼は当然もらえるはずの昇進を不当に奪われたと感じた
④ 彼は昇進を断ったことを後悔していると感じた
③。cheat A out of B は「AからBをだまし取る・不当に奪う」の構文。ここでは受動態 be cheated out of ~ となり「~を不当に奪われる」の意味になる。「長年の努力」という正規のルートを踏んだ彼から、応当な報酬(昇進)が正当なプロセスなしに取り上げられた、というコアイメージが文脈にぴったり合う。
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