compensation
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
compensationの語源はラテン語のcompensare(重さを合わせる)。天秤が傾いたとき、反対側に重りを乗せて釣り合いを取り戻すイメージが根底にある。損害・損失・不足という「マイナス」が生じたとき、それを「埋め合わせる」ことで元のバランスに戻そうとする動き全体を指す。だから「賠償(事故や損害の埋め合わせ)」にも「報酬(労働という提供に対する埋め合わせ)」にも「心理的補償(劣等感を別の方向で埋め合わせること)」にも使える。「何かが失われた・与えられた、その分を返す」という均衡回復の感覚がこの単語の本質だ。
2意味一覧
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名詞
賠償・補償(損害・損失の埋め合わせ)
事故・不法行為などで生じたマイナスを金銭などで埋め合わせ、バランスを回復しようとする行為。 -
名詞
報酬・給与(労働の対価)
労働・サービスという「提供したもの」に対して、金銭で釣り合いを取ること。salaryよりも広い概念で、給与・ボーナス・福利厚生なども含む。 -
名詞
埋め合わせ・代償(心理的・精神的な補い)
弱さや失ったものを別のもので補うという、心理学的な「補償行動」にも使われる。マイナスを別の方向で帳消しにしようとする均衡回復の発想。
3例文
4よくある間違い・注意点
「compensation=賠償」とだけ覚えると、ビジネス文書に頻出の「compensation package(報酬体系)」や「total compensation(総報酬)」が読み取れなくなる。文脈によって「賠償」か「報酬」かを判断する習慣をつけよう。
rewardとの混同に注意。rewardは「良いことへのご褒美・見返り」というプラスのニュアンスが強いのに対し、compensationは「失われたものを埋め合わせる」という均衡回復が本質で、必ずしもポジティブな文脈には限らない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| reward | 良い行いや成果に対する「褒賞・ご褒美」。プラスの行為に対してさらにプラスを与えるイメージで、マイナスの埋め合わせというニュアンスはない。 |
| remuneration | 主に「報酬・給与」の意味に限定された、やや格式張った語。compensationが損害補填にも使えるのに対し、こちらは労働対価のみを指すことが多い。 |
| reparation | 損害・過ちに対する「賠償・修復」に特化した語。戦争賠償など、より重大・公的な文脈で使われることが多く、対価の均衡回復よりも「過ちの修正」に重点が置かれる。 |
| indemnity | 法律・保険分野での「補償・免責」。特に契約上の損失を保証する文脈に限定され、compensationより専門的。 |
対義語: loss、deprivation
6派生語・関連語
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compensate
動詞
埋め合わせる、補償する、代償を払う
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compensatory
形容詞
補償的な、代償の(例:compensatory damages=補償的損害賠償) -
compensate for
動詞句
〜を補う、〜の埋め合わせをする
7コロケーション
- seek / claim / receive compensation(補償を求める/請求する/受け取る)
- compensation package(報酬パッケージ:給与・ボーナス・福利厚生の総称)
- in compensation for 〜(〜の埋め合わせとして)
8確認テスト
“Despite the long commute and demanding hours, the compensation and benefits at this firm are exceptional.”
① 賠償金
② 慰謝料
③ 報酬・待遇
④ 埋め合わせの言葉
③ 報酬・待遇。文脈は通勤・労働時間の大変さと「compensation and benefits(報酬と福利厚生)」を対比させており、仕事の対価=報酬・待遇を指している。「賠償金」や「慰謝料」は損害に対する埋め合わせの文脈で使うため不適切。④の「言葉」は完全に誤り。労働というマイナス(消費)に対して釣り合いを取るための金銭的対価、というコアイメージがそのまま「報酬」に対応している。
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