diplomatic
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
「diplomatic」の語源はギリシャ語の「diploma(二つ折りにした文書)」。古代ローマでは旅行許可証や条約文書が折りたたまれており、外交官はそれを携えて国家間を行き来した。そこから「外交の」という意味が生まれた。重要なのは、外交とは単に国の代表というだけでなく、「相手を傷つけず、摩擦を最小限にしながら自国の利益を上手に実現する技術」だということ。だから「diplomatic」は国際政治の場面だけでなく、人間関係において「角が立たない、気を遣った、如才ない」という意味でも使われる。このコアイメージ——デリケートな場面を巧みに乗り切る——が両方の用法を貫いている。
2意味一覧
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形容詞
外交の、外交官の
国家間の折衝を担う場面や人物そのものを指す用法。語源通りの最も直接的な意味。 -
形容詞
如才ない、気の利いた、角が立たない
「外交官のように」摩擦を避けながら巧みに対処するという比喩から、人の振る舞いや言い回しが「相手を立てつつ上手に事を運ぶ」様子を表す。日常会話でも頻出。
3例文
4よくある間違い・注意点
「diplomatic」は「外交の」という意味だけと覚えていると、日常会話で「She’s very diplomatic.(彼女は如才ない)」のような文が読み取れなくなる。外交の場面でなくても頻繁に使われるので、「摩擦を避ける巧みさ」というコアイメージを必ず持っておくこと。
「polite(礼儀正しい)」との混同に注意。politeは単なる礼儀・作法の話だが、diplomaticは「対立や摩擦になりうる状況を巧みにかわす」という戦略的ニュアンスが含まれる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| tactful | 「相手の感情への細やかな気遣い」に焦点。diplomaticより個人間の対人スキルに近く、状況読みの繊細さを強調する。 |
| politic | 「賢明な、策略的な」という意味合いが強く、やや計算高さが前面に出る。diplomaticより冷徹なイメージ。 |
| discreet | 「慎重で口が堅い」ニュアンス。diplomaticの「巧みに場を収める」に対し、discreteは「余計なことを言わない・しない」という自制の側面が強い。 |
対義語: blunt(率直すぎる、無遠慮な)、tactless(無神経な、空気の読めない)
6派生語・関連語
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diplomacy
名詞
外交(術);如才なさ、巧みな対処
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diplomat
名詞
外交官;如才ない人
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diplomatically
副詞
外交上;如才なく、角が立たないように -
diploma
名詞
(学業・資格の)証書、ディプロマ(語源的に同根)
7コロケーション
- diplomatic relations(外交関係)
- diplomatic immunity(外交特権)
- diplomatic answer / response(如才ない答え・上手にかわした返答)
8確認テスト
“When asked which of her two children she loved more, she gave a typically diplomatic reply: ‘I love them both equally.’”
① 外交的な
② 公式な
③ 如才ない、うまくかわした
④ 正直な
③ 子どもたちへの愛情の差という「触れると摩擦を生む問題」を、誰も傷つけない答えで巧みにかわしている場面。ここでは国際外交とは無関係で、「摩擦を生まずに事を運ぶ巧みさ」というコアイメージが「如才ない」「うまくかわした」という訳に結びつく。①「外交的な」は意味が通じないわけではないが、この文脈では不自然で本質を捉えていない。
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