discourage
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は16冊に掲載されています。
1コアイメージ
discourage は「否定・除去」を意味する接頭辞 dis- と、「心の勇気・意欲」を意味する courage(勇気)が組み合わさった語。つまり「人の内にある勇気や前向きな気持ちを取り除く」というのがコアイメージ。その結果として、相手が「落ち込む(落胆する)」という内的変化が起きたり、「行動を踏みとどまる(思いとどまらせる)」という外的行動の抑制が生じたりする。どちらの日本語訳も、根本は「内側から湧き出るエネルギーを奪う」という一点に集約される。courage(勇気)という語が見えているため、単なる「禁止・阻止」より柔らかく、相手の気持ちに働きかけるニュアンスが強い。
2意味一覧
-
動
落胆させる・意欲をなくさせる
内なる勇気を取り除かれた結果として、気持ちが沈んだ状態になる。コアイメージが「感情面」に表れた訳。 -
動
思いとどまらせる・やめさせようとする
行動を起こす原動力(勇気・意欲)を奪うことで、相手が動けない状態にする。コアイメージが「行動面」に表れた訳。 -
動
水を差す・妨げる
盛り上がりかけた気持ちやムードに冷や水をかけ、エネルギーを削ぐ。やや慣用的な日本語訳だが、根底は同じコアイメージ。 -
動
(行為・状況などが主語で)〜を難しくさせる・抑制する
人だけでなく制度・環境・状況なども主語になり得る。「その状況が人の意欲を削ぐ」という形で、コアイメージが社会的・制度的文脈に表れる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「禁止する(prohibit / ban)」と混同しがち。discourage は法的・強制的に「禁じる」のではなく、気持ちや意欲に働きかけて「しにくい状況にする」というソフトなニュアンス。試験で prevent や prohibit と選択肢に並ぶときは、強制力の有無に注目しよう。
discourage は必ずしも「悪いこと」をするときだけ使うわけではない。正当な夢や計画に対しても使えるため、文脈をよく読まずに「悪いことをやめさせる」と決めつけると誤訳につながる。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| dishearten | 「心を折る」に近く、感情・気持ちの落ち込みにフォーカスした語。行動の抑制より精神的ダメージのニュアンスが強い。 |
| deter | 「脅威や障害によって行動を思いとどまらせる」というより外的・物理的な阻止のイメージ。discourage が内側の意欲を削ぐのに対し、deter は外から壁を作る感覚。 |
| dampen | 「熱意・興奮・雰囲気を湿らせる・冷ます」というニュアンス。期待や盛り上がりを静める文脈で使われ、discourage より軽めで感情的なトーンが低い。 |
対義語: encourage、motivate、inspire
6派生語・関連語
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discouragement
名
落胆、意欲をなくさせること;意欲をそぐもの -
discouraged
形
落胆した、意欲をなくした(feel discouraged で頻出) -
discouraging
形
落胆させるような、気をそぐような -
courage
名
勇気(語根。コアイメージを理解する鍵)
7コロケーション
- discourage A from doing(Aが〜するのを思いとどまらせる)
- feel discouraged(落胆する・やる気をなくす)
- strongly discourage(強く勧めない・控えるよう強く促す)
8確認テスト
The high cost of housing discourages young people from moving to the city.
① 若者が都市に引っ越すことを禁止している
② 若者が都市に引っ越す意欲を削いでいる
③ 若者が都市に引っ越すことを不可能にしている
④ 若者が都市に引っ越すことを奨励している
② 若者が都市に引っ越す意欲を削いでいる。
主語は「住宅の高コスト」という状況・環境であり、強制的に禁止しているわけでも、物理的に不可能にしているわけでもない。コアイメージである「内なる意欲・行動する気持ちを削ぐ」が働いており、②が最も自然。①の prohibit・ban や③の prevent とは明確に異なるニュアンスを押さえることが重要。
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