empire
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は10冊に掲載されています。
1コアイメージ
empireのコアイメージは「一つの最高権力のもとに複数の国・民族・地域が統合された巨大な支配体制」です。語源はラテン語のimperium(命令権・支配権)で、皇帝(emperor)が絶対的権威で広大な領域を支配するイメージが根底にあります。政治的な「帝国」だけでなく、ビジネスや産業の世界でも「圧倒的な影響力をもつ巨大組織・王国」という意味で使われます。kingdomが一つの「王国」という均質なまとまりを指すのに対し、empireは異質なものを力で束ねた「複合的支配体」というニュアンスが特徴的です。
2意味一覧
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名
帝国(皇帝または最高権力者が支配する広大な国家・領域)
コアイメージである「最高権力による広大な支配圏の統合」が最もストレートに表れた意味。複数の民族・地域が一つの権力下に置かれている点が重要。 -
名
(比喩的に)巨大企業・産業王国・支配的組織
一人の人物や組織が圧倒的な影響力で広大な領域を支配するという構図は、政治だけでなくビジネスにも転用される。「メディア帝国」「流通王国」など。 -
名
帝政(皇帝が統治する政治体制そのもの)
「支配体制」という抽象的な側面に焦点を当てた用法。the Roman Empireのように、国家体制・時代区分を示す。
3例文
4よくある間違い・注意点
kingdomと混同しがち。kingdomは「国王(king)が治める一国」という均質なまとまりを指すのに対し、empireは「皇帝が複数の国・民族を束ねた多様な支配体」という規模・複合性の違いがある。the United Kingdomはkingdomだが、かつてそれが世界中の植民地を支配したときの全体をthe British Empireと呼ぶ点に注意。
日本語で「帝国」と聞くと政治的な意味だけを連想しがちだが、英語のempireはビジネス・メディア・テクノロジーなど比喩的文脈でも頻出。a fashion empire(ファッション王国)のような表現を見落とさないようにすること。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| kingdom | 一人の王(king)が治める単一の国家を指し、empireほどの規模・複合性はない。比喩用法もあるが、empireより小規模な支配領域を示す。 |
| realm | 主に文学的・比喩的に「領域・王国・世界」を意味する。empireより抽象度が高く、「夢の王国」「知識の領域」など非物理的な文脈でも使われる。 |
| dominion | 「支配権・統治権」および「支配下の領土」を意味し、支配行為そのものにフォーカス。empireが組織全体を指すのに対し、dominionは支配関係・権力を強調する。 |
対義語: colony、republic
6派生語・関連語
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emperor
名
皇帝
-
empress
名
女帝・皇后 -
imperial
形
帝国の・帝王の・堂々とした
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imperialism
名
帝国主義 -
imperialist
名・形
帝国主義者(の)
7コロケーション
- build an empire(帝国/王国を築く)
- the Roman / British / Ottoman Empire(ローマ/大英/オスマン帝国)
- a business empire(ビジネス帝国・企業王国)
8確認テスト
“Starting from a single coffee shop, she expanded her business into a retail empire with over 2,000 stores worldwide.”
① 帝国主義的な政策
② 巨大な小売王国
③ 帝政による支配体制
④ 皇帝への献上品
② 巨大な小売王国。empireはここで比喩的に使われており、「一つの権力(彼女)が圧倒的な規模で広大な領域を支配する組織」というコアイメージが転用されている。政治的な「帝国」ではなく、ビジネスにおける圧倒的支配力と広がりを表すため、「小売王国」が最も自然な訳。
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