ethnic
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は14冊に掲載されています。
1コアイメージ
「ethnic」のコアイメージは「共通の言語・文化・習慣・祖先を持つ人々のまとまり(民族集団)に関わる」というもの。ギリシャ語の「ethnos(民族・国民)」に由来し、国籍や人種(race)とは異なり、文化的・歴史的なアイデンティティのまとまりを指す。そのため「ethnic food(エスニック料理)」は「異民族の文化から来た料理」というニュアンスを帯び、「ethnic minority(少数民族)」は国家の中で文化的に異なる集団を意味する。また、英語圏では「exotic(異国的・外来の)」のニュアンスも含むことがあり、文脈によって「民族固有の」「異文化の」など様々な日本語に訳せる。
2意味一覧
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形容詞
民族の、民族に関わる
共通の文化・言語・祖先を持つ集団そのものを指す用法で、コアイメージに最も直結する。「ethnic identity(民族的アイデンティティ)」のように使う。 -
形容詞
エスニックな、異文化的な(特定の民族の文化に由来する)
主流文化とは異なる民族集団の文化・料理・音楽などを指す文脈で使われる。「ethnic restaurant」は「異民族料理の店」というニュアンス。 -
形容詞
少数民族の
国家や社会の中で文化的に異なる少数集団を指す文脈で使われる。「ethnic minority(少数民族)」が典型例。
3例文
4よくある間違い・注意点
「racial(人種的な)」と混同しがち。「racial」は肌の色・身体的特徴など生物学的な区分、「ethnic」は文化・言語・歴史・習慣などによる文化的な区分。例えば「ethnic conflict(民族紛争)」は文化的・歴史的対立を指し、必ずしも人種の違いを前提としない。
「エスニック」をカタカナで使う日本語のニュアンスに引きずられ、「異国風・おしゃれ」という意味で使うのは誤り。英語では文化的なまとまりへの中立的・学術的な言及が基本で、場合によっては差別的に響くこともあるため、文脈に注意が必要。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| racial | 生物学的・身体的特徴による「人種的な」区分を指す。ethnicが文化・慣習のまとまりを重視するのに対し、racialは外見上の差異に着目する点が異なる。 |
| cultural | 「文化的な」という意味では重なるが、culturalは民族の枠を超えた広い文化全般に使う。ethnicは特定の民族集団のアイデンティティに結びついている点がより限定的。 |
| national | 「国民の・国家の」という意味で、国籍や国家単位の帰属を指す。ethnicは国境を越えることもある民族文化集団を指すため、範囲が異なる(例:クルド民族は複数の国にまたがる)。 |
対義語: mainstream(主流の)、dominant(支配的な・多数派の)
6派生語・関連語
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ethnicity
名詞
民族性、民族的アイデンティティ -
ethnically
副詞
民族的に、民族の観点から -
ethnic cleansing
名詞(句)
民族浄化(特定民族の排除・虐殺)
7コロケーション
- ethnic minority(少数民族)
- ethnic group(民族集団)
- ethnic origin(民族的出自・ルーツ)
8確認テスト
“The region has been torn apart by ethnic conflict for decades.”
① 人種差別的な紛争
② 宗教上の対立
③ 民族間の紛争
④ 文明の衝突
③「民族間の紛争」が正解。「ethnic conflict」は共通の文化・言語・歴史を持つ集団どうしの対立を指すコアイメージがある。①は「racial」に近い訳で生物学的人種差別のニュアンスが出てしまう。②の宗教は「religious」、④は文明全体の話で「ethnic」の「民族集団のまとまり」というコアイメージとはずれる。
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