hang
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は9冊に掲載されています。
1コアイメージ
hangのコアイメージは「何かに支えられながら、重力に引っ張られた状態で空中に位置する」こと。上部が固定され、下部が自由に垂れ下がっているイメージだ。絵を壁にかけるのも、洗濯物を干すのも、首を吊るのも、すべて「上から吊られた状態」という点で共通している。さらにこのイメージは抽象化され、「宙ぶらりんな状態=未解決・停滞」というニュアンスも生まれる。hang aroundで「ぶらぶらとその場にとどまる」、hang onで「しがみついて離れない」という表現も、すべてこのコアイメージから自然に導ける。「離れずにそこにある」感覚が根底にある。
2意味一覧
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動詞
(壁などに)かける・つるす
物の上部を固定し、重力に逆らって空中に位置させること。絵・服・カレンダーをかける動作はすべてこのイメージそのまま。 -
動詞
ぶら下がる・垂れ下がる
主語自身が上から支えられ、重力に引かれて空中に位置している状態。「つるす」の自動詞バージョン。 -
動詞
(人を)絞首刑にする・首を吊る
人体を上から吊った状態にするという、コアイメージの最も極端な用法。 -
動詞
(煙・霧・雰囲気などが)漂う・立ち込める
重力に引かれずに空中に浮いてその場にとどまっているイメージ。「The smell hung in the air.(においが空気中に漂っていた)」のように使う。見落とされやすい重要な意味。 -
動詞
(コンピューターが)フリーズする・止まる
処理が「宙ぶらりん」になって動きを止めた状態。停滞というコアイメージから自然に生まれた現代的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「首を吊る」意味のhangの過去形・過去分詞はhangedで、「かける・ぶら下がる」の場合のhung(不規則変化)と使い分けが必要。例:He was hanged for murder.(彼は殺人で絞首刑にされた) / She hung the coat on the hook.(彼女はコートをフックにかけた)この区別は英語試験でも頻出。
hang outは「洗濯物を外に干す」にも使えるが、口語では「(友人と)つるむ・ぶらぶら過ごす」という意味が圧倒的に多い。文脈を見落とすと誤訳しやすい。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| suspend | より硬い書き言葉。「一時停止する・資格をはく奪する」などの抽象的用法が中心で、物理的に吊るす意味でも使われるがhangより意図的・制度的なニュアンスがある。 |
| dangle | 支点から揺れながらぶら下がっているイメージ。hangより「ゆらゆら・ぷらぷら」という不安定な動きが強調される。 |
| drape | 布などを美しく垂らしてかけるニュアンスが強く、見た目の優雅さや装飾性を含む。hangより意図的に「飾るようにかける」感覚。 |
対義語: take down、remove
6派生語・関連語
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hanger
名詞
ハンガー(衣服をかける道具)・かける人 -
hanging
名詞・形容詞
(名)絞首刑;壁掛け (形)ぶら下がった・張り出した -
overhang
動詞・名詞
(動)〜の上に張り出す (名)突き出た部分・オーバーハング -
hangover
名詞
二日酔い;(過去から)引きずっているもの
7コロケーション
- hang a picture(絵をかける)
- hang on(待つ・しがみつく)
- hang around(ぶらぶらする・うろつく)
8確認テスト
“A dark cloud of uncertainty hung over the negotiations.”
① 交渉の場に不確かさという暗雲がぶら下がった
② 交渉に不透明感という暗雲が垂れ込めていた
③ 交渉相手が不確かな暗雲を壁にかけた
④ 交渉が不確かさのせいでフリーズした
②。hangには霧や雰囲気が「その場に浮かびとどまっている・漂っている」という抽象的用法があり、この文では不透明感・閉塞感が場を覆っているニュアンス。「垂れ込める」や「漂う」が最も自然。①は直訳すぎてぎこちなく、③④は文脈と合わない。
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