ideology
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は6冊に掲載されています。
1コアイメージ
ideologyの語源はギリシャ語の「idea(観念)」+「-logy(学・体系)」。つまり「観念の体系」が原義。単なる個人的な意見や感情ではなく、社会・政治・経済などの現実をどう見るかを規定する、組織だった思想の枠組みを指す。人々の行動・判断・価値観を根底で支配する「見えないフィルター」のようなもの。共産主義イデオロギーや自由主義イデオロギーのように、集団や社会全体が共有する体系的な世界観・価値観の総体を表す。日本語の「イデオロギー」はやや硬い政治的文脈で使われがちだが、英語ではより広く「ものごとの考え方の枠組み」「信念体系」という意味でも使われる。
2意味一覧
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名詞
イデオロギー・観念形態(政治・社会的な思想体系)
社会や政治をどう捉えるかという「観念の体系」そのものを指す最も典型的な用法。共産主義・資本主義・民主主義などの-ismと結びついて使われることが多い。 -
名詞
信条・信念体系(個人や集団が持つ価値観の枠組み)
政治に限らず、宗教・文化・企業などあらゆる集団が持つ「ものの見方の体系」を指す用法。「なぜそう考えるか」を根底で規定する思想的土台。 -
名詞
(しばしば批判的に)偏った思想・ドグマ
「枠組み」は現実を見えやすくする一方で、他の視点を見えにくくする。この否定的なニュアンスでは、現実を歪めて見せる「色眼鏡」の比喩として使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「イデオロギー」と聞くと共産主義や政治思想のみを連想しがちだが、英語ではビジネス・宗教・文化など幅広い文脈で「集団が共有する信念・価値観の体系」として使われる。文脈をよく読むこと。
beliefやopinionとの混同に注意。beliefは個人の信念、opinionは個人的な意見だが、ideologyはあくまで「体系化・組織化された思想の枠組み」であり、集団・社会レベルで機能するもの。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| doctrine | 宗教や政治における公式に定められた教義・教条を指す。ideologyより権威的・制度的なニュアンスが強く、「従うべき教え」という含意がある。 |
| worldview | 世界をどう見るかという個人または集団の視点・人生観。ideologyより広く、必ずしも政治的・社会的文脈に限らない。 |
| belief system | 信念の体系を指す口語的・中立的な表現。ideologyほど組織的・社会的な含意はなく、個人レベルでも使える。 |
| dogma | 批判的ニュアンスが強く、「疑いなく受け入れられている硬直した教条」を意味する。ideologyの否定的側面に焦点を当てた語。 |
対義語: pragmatism(実用主義)、empiricism(経験主義)
6派生語・関連語
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ideological
形容詞
イデオロギー的な・思想上の -
ideologically
副詞
イデオロギー的に・思想的に -
ideologist / ideologue
名詞
イデオローグ・思想家(特定の思想を強く信奉・主張する人)
7コロケーション
- political ideology(政治的イデオロギー)
- dominant ideology(支配的なイデオロギー)
- subscribe to an ideology(イデオロギーを信奉する)
8確認テスト
“The advertising industry is often criticized for promoting a consumerist ideology that equates happiness with purchasing power.”
① 消費主義的な広告の手法
② 幸福を購買力と結びつける消費主義的な思想体系
③ 消費者の意見や感想
④ 経済学的な消費の理論
②が正解。ideologyは単なる「手法」(①)や個人的な「意見」(③)、学術的な「理論」(④)ではなく、人々の価値観・行動を根底で規定する「思想の枠組み」である。ここでは「幸福=購買力」という価値観の体系が社会全体に広まっていることを批判的に述べており、「思想体系」と訳すのが最も本質をつかんでいる。
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