doctrine
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
doctrineはラテン語のdocere(教える)を語源とし、「権威ある組織や思想体系によって正式に定められ、構成員が受け入れるべき教え・原則」というイメージを持つ。単なる個人の意見ではなく、宗教・政治・軍事・法律などの組織が公式に打ち立て、体系化されたものを指す。「教義」と訳せば宗教的文脈、「主義・ドクトリン」と訳せば政治・外交的文脈、「原則・方針」と訳せば軍事・法律的文脈になるが、いずれも「権威ある形で定式化された考え方の体系」というコアイメージから派生している。
2意味一覧
-
名詞
(宗教上の)教義、教理
教会や宗教団体という権威ある組織が定め、信徒が従うべき正式な教えというコアイメージが直接反映されている。 -
名詞
(政治・外交上の)主義、ドクトリン
国家や政権という権威が公式に打ち出す政策原則・行動指針のこと。「モンロー・ドクトリン」「トルーマン・ドクトリン」のように固有名詞的に使われることも多い。 -
名詞
(法律・軍事上の)原則、方針
法廷や軍という制度的権威が確立した運用上の基本原則を指し、コアイメージの「体系化・公式化」の側面が強く出る。
3例文
4よくある間違い・注意点
dogmaと混同しがち。dogmaは「批判を許さない絶対的な教条・独断」というニュアンスが強く、硬直性・権威主義的な含みがある。一方doctrineは体系化された原則・方針という意味で比較的中立的に使われることが多い。
日本語の「主義」という訳語に引きずられて、individualismのような「〜主義」と同列に考えないこと。doctrineは個人の主義ではなく、組織・制度が公式に定めた体系という点が本質。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| dogma | 批判や疑問を許さない絶対的・権威主義的な教条というニュアンスが強く、否定的含意を持つことが多い。doctrineより硬直したイメージ。 |
| tenet | ある信条・思想体系の中心的な考え方・信条を指す。doctrineほど制度的・公式的ではなく、個人や集団が信じる原理という意味合い。 |
| principle | より広く「原理・原則」一般を指し、doctrineほど組織・権威との結びつきは強くない。個人の行動原則にも使える。 |
| ideology | 社会・政治における包括的な思想体系全体を指す。doctrineが特定の公式見解・方針に焦点を当てるのに対し、ideologyはより大きな世界観・価値観の体系を表す。 |
対義語: heresy(異端)、skepticism(懐疑主義)
6派生語・関連語
-
doctrinal
形容詞
教義上の、原則に関する -
doctrinaire
形容詞・名詞
(軽蔑的に)教条主義的な(人);現実を無視して原則に固執する -
indoctrinate
動詞
(特定の思想・教義を)吹き込む、洗脳する
7コロケーション
- establish / adopt a doctrine(教義・主義を確立する/採用する)
- religious / military / legal doctrine(宗教的/軍事的/法律上の教義・原則)
- doctrine of (〜の原則・主義)例:the doctrine of deterrence(抑止の原則)
8確認テスト
The Truman Doctrine committed the United States to containing the spread of communism worldwide.
① トルーマンの教義は、世界中への共産主義の拡大を封じ込めることに米国を縛った。
② トルーマン主義は、世界中への共産主義の拡大を封じ込めることに米国をコミットさせた。
③ トルーマンの意見は、世界中への共産主義の拡大を封じ込めることを米国に勧めた。
④ トルーマンの信条は、世界中への共産主義の拡大に米国が関与することを妨げた。
② / 解説:Truman Doctrineは冷戦期に米国が公式に宣言した外交・安全保障上の政策原則(主義・ドクトリン)であり、宗教的含意のある「教義」や個人的な「意見・信条」とは異なる。政治・外交的文脈でdoctrineが「権威ある組織(国家)が公式に打ち出した行動方針」として使われる典型例で、「主義」または「ドクトリン」が最も自然な訳語となる。
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