mechanism
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
mechanismの語源はギリシャ語の「mechane(機械・仕掛け)」。コアイメージは「複数の部品や要素が互いに連動して、ある結果を生み出す仕組み全体」。歯車が噛み合って動く機械装置のような具体的なイメージが根底にある。そこから転じて、社会・生物・心理など目に見えない領域でも「複数の要素が連動して機能するプロセス・構造」を指すようになった。日本語の「メカニズム」はほぼそのまま借用されているが、英語では物理的な装置から抽象的な作動原理まで幅広く使われる点が重要。「仕組み」「機構」「機序」など文脈によって訳し分けが必要。
2意味一覧
-
名詞
(機械の)仕掛け・装置
歯車やバネなど部品が連動して動く物理的な構造そのもの。コアイメージの最も直接的な表れ。 -
名詞
仕組み・メカニズム(物事が機能する構造)
生物の体内プロセスや社会制度など、目に見えない「連動して機能する構造」にコアイメージを抽象的に適用したもの。 -
名詞
方法・手段・手続き
ある目的を達成するために「複数の手順が連動して働く仕組み」という観点から、制度的・手続き的な「方法」を指す。 -
名詞
(心理的・防衛的)機制
心理学では「defense mechanism(防衛機制)」のように、無意識の心理プロセスが連動して働く構造を指す。日本語の訳語が「機制」になる見落とされがちな用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「mechanism」を単に「機械」と訳しがちだが、machineは「機械という物体」そのものを指すのに対し、mechanismは「それがどう動くか=構造・仕組み」に焦点がある。特に抽象的な文脈(生物・社会・心理)で「機械」と訳すのは誤り。
「defense mechanism(防衛機制)」「coping mechanism(対処機制)」など心理学的なフレーズでは「機制」という日本語訳が適切だが、これを知らずに「防衛機械」などと訳してしまう誤りに注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| system | systemは要素の「集合体・体系」全体を指す広い語。mechanismは要素が「どのように連動して動くか」というプロセスや構造の働き方に焦点を当てる点が異なる。 |
| process | processは時間軸上の「手順・経過」に焦点があるのに対し、mechanismは「構造的にどう機能しているか」という仕組みそのものを指す。 |
| structure | structureは静的な「構造・形態」を指すが、mechanismは動的な「作動する仕組み」というニュアンスが強く、必ず何らかの機能・働きを伴う。 |
対義語: chaos(無秩序)、randomness(無作為性)
6派生語・関連語
-
mechanical
形容詞
機械的な、機械の;(動作・思考が)機械的な・自動的な -
mechanically
副詞
機械的に、自動的に -
mechanize
動詞
機械化する -
mechanics
名詞
力学;(複数形で)仕組み・詳細なやり方
7コロケーション
- defense mechanism(防衛機制・防御機構)
- establish a mechanism(仕組みを構築する)
- coping mechanism(対処法・ストレス対処機制)
8確認テスト
“Researchers have identified the mechanism through which stress hormones affect memory formation.”
① 機械
② 機序(メカニズム)
③ 方法論
④ 装置
② 機序(メカニズム)
【解説】これは「ストレスホルモンが記憶形成にどのように影響を与えるか」という生物学的・医学的なプロセスを指している。複数の生体要素が「連動して機能する構造的なプロセス」を表すため、「機序」または「メカニズム」が最も適切。①「機械」は物体そのものを指す語なので不適切。③「方法論」は人間が意図的に取る手段のニュアンスがあり、自然現象のプロセスには使いにくい。④「装置」は物理的な器具・設備を指すため文脈に合わない。コアイメージ「部品(要素)が連動して働く仕組み」を生物科学の文脈に適用するとき、日本語訳は「機序」になることを押さえておこう。
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