overthrow
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は2冊に掲載されています。
1コアイメージ
overthrowは「over(上から/超えて)+ throw(投げる)」が合わさった語。ただの「投げる」ではなく、「高い位置にあるものを上から力をかけて投げ倒す」イメージが根底にある。権力・体制・政府といった「社会的に高い地位にあるもの」を実力行使によって引きずり下ろし、既存の秩序をひっくり返す場面で使われる。単なる批判や変革ではなく、物理的・強権的な力によって「現在の支配構造そのものを崩壊させる」という激しいニュアンスがある。名詞形でも「(政権などの)打倒・転覆」として使われるため、文脈に応じて品詞と意味を即座に判断する力が必要。
2意味一覧
-
動詞
(政府・権力・体制などを)転覆させる、打倒する
「高い地位にあるもの=政府・体制」を上から力で投げ倒すコアイメージが、権力の強制的な打倒という意味に直結する。 -
動詞
(物・人を)ひっくり返す、覆す
物理的に上から力をかけて倒すという原義そのまま。比喩的な用法より具体性が高く、物体を転倒させる場面にも使われる。 -
名詞
(政権・権力の)転覆、打倒
動詞の「力で叩き落とす行為」がそのまま名詞化したもの。the overthrow of a government(政府の転覆)のように使われる。
3例文
4よくある間違い・注意点
「overturn(ひっくり返す・覆す)」と混同しがち。overthrowは政権や体制など大規模な権力構造を強制的に打ち倒すニュアンスが強く、overturnは判決・決定・物体を「逆にする」際により広く使える。法廷で判決を覆す場合はoverturn a verdictが自然で、overthrowは使わない。
overthrowは暴力的・強制的な手段を伴うニュアンスがあるため、民主的な選挙での政権交代にはchange government / replace a government などを使い、overthrowを使うと「クーデター・革命」のような意味合いになってしまう点に注意。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| topple | 「倒す」という点では共通だが、toppleは独裁者や像を引き倒すイメージで、比較的短期・劇的な崩壊に使われる。overthrowより口語的で報道でも頻用される。 |
| oust | 「追い出す・失脚させる」のニュアンスで、必ずしも暴力的手段を伴わない。解任・圧力による追放など穏やかな文脈でも使える点でoverthrowより幅広い。 |
| subvert | 内部から密かに体制を崩そうとする「じわじわと壊す・掘り崩す」イメージ。overthrowが正面突破なら、subvertは内側からの破壊工作といえる。 |
| overturn | 判決・決定・物体など対象が幅広く、overthrowほど暴力的・政治的なニュアンスは強くない。法的・論理的に「ひっくり返す」場合にはこちらが適切。 |
対義語: establish、uphold、maintain
7コロケーション
- overthrow a government(政府を転覆させる)
- overthrow a regime(体制を打倒する)
- the attempted overthrow(クーデター未遂、転覆の試み)
8確認テスト
“The new scientific findings have overthrown what was once considered the most reliable theory in the field.”
① その分野でかつて最も信頼されていた理論を支持した
② その分野でかつて最も信頼されていた理論を覆した
③ その分野でかつて最も信頼されていた理論を発展させた
④ その分野でかつて最も信頼されていた理論を無視した
②
overthrowのコアイメージは「高い地位にあるものを上から力で叩き落とす」こと。この文では「長年信頼されてきた理論(=権威ある高い地位にあるもの)」が新発見という力によって崩れた場面を描いている。①の「支持する」はestablishやsupportに近く真逆、③の「発展」はdevelop、④の「無視」はignoreであり、overthrowの強制的に打ち崩すニュアンスは「覆した」が最も適切。
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