provision
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は3冊に掲載されています。
1コアイメージ
provisionの語源はラテン語のpro-(前もって)+videre(見る)。つまり「先を見越して備えておく」というイメージが根底にある。食料や物資を「前もって用意する」と「供給・備蓄」の意味になり、法律や契約書で「起こりうる事態を想定して先に書き込んでおくルール」と「規定・条項」の意味になる。複数形provisionsになると「食糧・食料品」という具体的な意味に発展するのも、旅や戦に備えた備蓄品というイメージから自然につながる。「準備・提供・規定」という一見バラバラに見える訳語も、すべて「先読みして手を打つ」という一つのコアイメージから生まれているのだ。
2意味一覧
-
名
提供、供給
先を見越して誰かに必要なものを与えること。「前もって用意して渡す」行為そのものを指す。 -
名
準備、備え
将来のリスクや需要を見越して事前に整えておくこと。make provision for〜で「〜に備える」という定型表現になる。 -
名
(法律・契約上の)規定、条項
起こりうるトラブルや状況を先読みして、あらかじめ文書に書き込んだルールのこと。「備え」が法的文書の形を取ったもの。 -
名(複数形 provisions)
食料品、食糧、糧食
旅や遠征に備えて「あらかじめ用意しておく食べ物」が原義。軍隊や探検の文脈でよく使われる、見落とされがちな意味。
3例文
4よくある間違い・注意点
「provision=提供」と丸暗記すると、法律文書中のprovision(条項・規定)や複数形provisions(食料品)を見落としがち。文脈が法律・契約なら「規定・条項」、旅・軍事なら「食料」と読み替えられるように、コアイメージから逆算する習慣をつけよう。
supply(既に存在するものを配給する)と混同しやすいが、provisionは「先を見越して備えておく」という先読みのニュアンスが強い。supplyにはそのような「事前性・予見性」は含まれない。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| supply | 物や資源を「配給・供給する」行為。provisionにある「先読みして備える」というニュアンスは薄く、よりシンプルに「渡す・与える」に近い。 |
| stipulation | 契約・合意における「明示的な条件・規定」。provisionより法的拘束力や交渉のニュアンスが強く、より具体的な取り決めを指すことが多い。 |
| clause | 契約書や法律の文書における「個別の条項・一節」を指す文書構造上の語。provisionが「その条項が備える内容・機能」に焦点を当てるのに対し、clauseは「文書上の一区切り」という形式面に焦点がある。 |
対義語: neglect(怠慢、備えを怠ること)、deprivation(剥奪、供給されない状態)
6派生語・関連語
-
provide
動
提供する、供給する、備える
-
provisional
形
暫定的な、仮の(=将来の確定に備えた一時的措置) -
provider
名
提供者、プロバイダー
7コロケーション
- make provision for 〜(〜に備える、〜のための手配をする)
- under the provisions of 〜(〜の規定に基づいて)
- provision of services(サービスの提供)
8確認テスト
“There is a provision in the contract that allows either party to withdraw within 30 days.”
① 供給
② 食料品
③ 条項
④ 準備期間
③ 条項。contractという文脈から、法律・契約書の場面であることが分かる。「起こりうる事態を先読みして書き込んでおいたルール」というコアイメージが「条項」として表れている。①②④はいずれもprovisionの意味としてありうるが、この文脈(contract・either party・withdraw)では「契約書内の規定・条項」以外に解釈する余地はない。
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