steam
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は4冊に掲載されています。
1コアイメージ
steamのコアイメージは「水が熱せられて生まれる力強いエネルギー」です。単なる「水蒸気」という物質ではなく、そこには「圧力」「勢い」「推進力」というニュアンスが込められています。産業革命を支えた蒸気機関のイメージを思い浮かべると分かりやすい。蒸気は目に見え、熱く、膨張する力を持ちます。そこから、名詞では「蒸気・湯気」、動詞では「蒸気で調理する(蒸す)」「蒸気を使って進む」「(感情が)湧き上がる・ムカムカする」といった意味が生まれます。日本語の「蒸気」という訳語だけでは、この単語が持つ「エネルギーが内にたまる・外へ放出される」という動的なイメージは捉えきれません。
2意味一覧
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名
蒸気、湯気
水が熱によってエネルギーを持ったガス状態になったもの。コアイメージそのままの、最も基本的な意味。 -
名
(蒸気による)勢い、活力、エネルギー
「run out of steam(息切れする、勢いが落ちる)」のように、蒸気エネルギーが「勢い・活力」のメタファーとして使われる。 -
動
(食べ物を)蒸す、蒸気で調理する
蒸気というエネルギーを食材に当てるイメージ。「steamed vegetables(蒸した野菜)」など料理文脈で頻出。 -
動
蒸気を上げる、湯気が立つ
物から蒸気が放出されるようすを表す。コーヒーや熱いスープが「steaming(湯気が立っている)」という状態描写に使われる。 -
動
(人が)かっかする、怒りで頭に血が上る
内部に圧力がたまり外へ吹き出す蒸気のイメージから、怒りや苛立ちが内から湧き出す状態を表す口語的用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「steam」と「vapor(蒸気・水蒸気)」は似ていますが、steamは特に「熱湯から出る可視的な湯気・蒸気」を指し、vaporはより科学的・広義の「気体状の物質」を指します。目に見えるもくもくした湯気はsteam、目に見えない気体状の水はwater vaporと使い分けましょう。
「let off steam」(鬱憤を晴らす、ストレスを発散する)というイディオムは、蒸気機関の安全弁から圧力を逃がすイメージに由来します。日本語の「蒸気」からは想像しにくい重要熟語なので押さえておきましょう。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| vapor | より科学的・専門的な語。目に見えない気体も含む広い概念。steamが「目に見える熱い湯気」に限定されるのに対し、vaporは水以外の物質にも使える。 |
| mist | 細かい水滴が漂う「霧・もや」のイメージ。steamと違い熱を伴わず、涼しいまたは冷たい印象がある。 |
| fume | 主に有害・不快なガスや煙を指す。steamが中立的な蒸気なのに対し、fumeは有毒・刺激臭のある気体というネガティブなニュアンスが強い。 |
対義語: ice、frost
6派生語・関連語
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steamy
形
蒸気でムンムンした、湿気の多い;(口語)官能的な、熱い -
steamer
名
蒸気船;蒸し器(調理器具) -
steaming
形・副
湯気が立っている;(口語)ひどく怒っている;(副)非常に(steaming hot) -
steamroller
名・動
蒸気ローラー;(比喩)強引に押し通す
7コロケーション
- let off steam(ストレスを発散する、鬱憤を晴らす)
- run out of steam(勢いが落ちる、息切れする)
- steam-powered(蒸気で動く、蒸気機関の)
8確認テスト
“After working overtime three nights in a row, he arrived home steaming and slammed the door shut.”
① 湯気を上げながら
② ひどく怒って
③ 急いで走って
④ 蒸気に包まれて
② ひどく怒って。「蒸気が内部にたまって外へ吹き出す」というコアイメージが、抑えきれない怒りの感情に転用された口語的用法。残業が三日続いてドアを乱暴に閉めるという文脈から、物理的な湯気ではなく感情的な「カッカした状態」を表していることがわかる。
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