thereby
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は5冊に掲載されています。
1コアイメージ
therebyは「there(そこに・それに)+by(〜によって)」が融合した副詞で、直前の動作・出来事が「媒介(by)」となって次の結果が直結して生まれるイメージを持つ。単なる時間的な前後関係ではなく、「その行為がまさに手段・経路となって」次の状態を生み出すという因果の密着感が核心。フォーマルな書き言葉で多用され、論文・法律文書・報道文などで「これがそのまま〜につながった」という論理的な連結を示す。日常会話ではほとんど使われず、so や thus よりも「直接的な手段性」が強いのが特徴。
2意味一覧
-
副詞
それによって、そうすることで(手段・媒介として)
直前の行為が「by(手段・媒介)」となってそこから(there)結果が生まれるイメージ。行為と結果が切り離せないほど密着して連結している。 -
副詞
その結果として、したがって(論理的帰結を示す)
因果の密着感から、「必然的にそうなる」という論理的帰結を表す用法にも広がる。文語的・学術的文脈でよく見られる。
3例文
4よくある間違い・注意点
therebyは分詞構文(thereby + -ing)の形で使われることが非常に多い。’thereby achieve’ではなく’thereby achieving’が自然な形。この構文を見落とすと長文読解で論理関係を誤読しやすい。
thereforeやthusと混同しがち。thereforeは「それゆえに」と結論を導く接続的な働きが強く、独立した文の先頭にも来られる。一方therebyは「その行為を通じて」という手段性が強く、文の途中に挿入されて直前の動詞句と直後の-ingを橋渡しする用法が典型的。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| thus | 「このようにして・その結果」と論理的帰結を示す点は共通だが、thusは手段性よりも「方法・様態」や「結論」のニュアンスが強く、therebyほど「直前の行為が直接の手段」という密着感はない。 |
| therefore | 「それゆえに・したがって」と結論・推論を導く接続副詞で、論理の流れを示す。therebyより独立性が高く文頭にも立てる。手段性(〜することによって)はなく、原因→結論の論理ステップを示す。 |
| as a result | 「その結果として」と結果を示す点は共通だが、口語でも使えるカジュアルな表現。therebyのような「行為が手段・媒介となる」密着した因果関係のニュアンスは薄い。 |
6派生語・関連語
-
there
副詞
そこに・そこで(場所・事柄を指す) -
thereby
副詞
(本語自体)— 関連語として thereof(それの)、therein(その中に)、thereupon(その後すぐに)など there- 系の文語的副詞群がある
7コロケーション
- thereby + -ing(〜することによって)— 最頻出のパターン
- thereby achieving / enabling / reducing(達成・可能に・削減することで)
- thereby creating a precedent(それによって前例を作る)— 法律・学術文書での典型表現
8確認テスト
The scientist published the research findings openly, thereby allowing other researchers to build upon the work.
① それにもかかわらず、他の研究者が研究を発展させることができた
② 研究成果を公開したが、他の研究者はその研究を発展させることができなかった
③ そうすることで、他の研究者がその研究をさらに発展させることができるようにした
④ その後で、他の研究者がその研究を発展させることを禁止した
③ therebyは「直前の行為(研究成果を公開すること)がそのまま手段・媒介となって、次の状態(他者が発展させられる)を生み出す」という密着した因果を示す。’thereby allowing’はthereby + -ingの典型的なパターンで、「公開するという行為が直接の手段となってallowingという結果につながった」ことを表すため③が最も自然。①は逆接、②は否定的内容、④は真逆の意味で不適切。
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