victim
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は19冊に掲載されています。
1コアイメージ
victimのコアイメージは「自分の意志や力ではどうにもならない状況に置かれ、害・損害・苦しみを受けてしまった存在」。ラテン語の victima(神への供物・生贄)を語源に持ち、「自らの意志とは無関係に、外部の力によって何かを奪われたり傷つけられたりする」という本質がある。犯罪の被害者だけでなく、自然災害・事故・詐欺・差別・運命など、あらゆる「抗いがたい力」にさらされた人・物に使える点が特徴。比喩的に「状況や慣習のえじき」という意味でも使われ、必ずしも物理的な暴力に限らない。
2意味一覧
-
名詞
被害者(犯罪・事故・暴力などの)
外部の力によって直接的な傷・損害を受けた人というコアイメージの最も典型的な用法。 -
名詞
犠牲者(災害・戦争・病気などの)
抗いがたい状況に巻き込まれ苦しんだ・命を落とした人。「被害者」より規模感が大きく、悲劇的なニュアンスが強い。 -
名詞
えじき・食い物にされる人(詐欺・操作・利用などの)
他者の策略や力関係によって一方的に利用・搾取される存在というコアイメージから。 -
名詞
生贄(宗教的・比喩的)
語源である「神への供物」に近い用法。より大きな目的のために犠牲にされる存在というイメージ。
3例文
4よくある間違い・注意点
「被害者」と訳すと犯罪・事故限定に見えるが、victimはそれより広く「あらゆる不本意な力・状況にさらされた者」に使える。disaster victim(災害の犠牲者)、victim of poverty(貧困のえじき)のように社会的文脈でも頻出なので、文脈に合わせて「被災者」「犠牲者」「えじき」と柔軟に訳し分けること。
suffererとの混同に注意。suffererは「苦しんでいる・病気に罹っている人」で継続的な状態を表すのに対し、victimは「外部の力によって被害を受けた」という受動性・不本意さのニュアンスが強い。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| sufferer | 病気や苦しみを継続的に経験している人。外部の加害者を必ずしも前提とせず、victimより「当事者の苦しむ状態」に焦点が当たる。 |
| casualty | 主に事故・戦争などでの死傷者を指す公式・統計的なニュアンスが強い。victimより感情的距離が遠く、数字として扱われるイメージ。 |
| prey | 捕食者に狙われる「獲物」が原義で、意図的に利用・攻撃される対象という意味。victimより弱肉強食のニュアンスが強く、動物的・本能的な力関係を連想させる。 |
対義語: perpetrator(加害者)、culprit(犯人)、offender(犯罪者)
6派生語・関連語
-
victimize
動詞
〜を犠牲にする、不当に扱う、えじきにする -
victimization
名詞
被害を受けること、犠牲にされること -
victimhood
名詞
被害者であること(の状態・立場)
7コロケーション
- fall victim to 〜(〜のえじき・犠牲になる)
- victim of 〜(〜の被害者・犠牲者)
- innocent victim(無実の犠牲者)
8確認テスト
“Small local businesses have become victims of the economic recession.”
①犯罪の被害者 ②被告人 ③犠牲・えじき ④生存者
③犠牲・えじき。この文では犯罪ではなく「経済不況」という社会的・経済的な力に一方的にさらされている存在としてvictimが使われている。victimのコアイメージ「抗いがたい力によって害を受けた存在」がそのまま表れており、「えじき」や「犠牲」と訳すのが最も自然。①は犯罪限定で文脈に合わず、②④はまったく異なる意味なので不正解。
23冊の英単語帳を1冊に。
「医学部・上位校専門塾|松濤舎」が、大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語をデータベース化。
2冊以上に掲載された英単語を重要度順に収録した、医学部・上位校受験生必携の英単語帳です。