wit
松濤舎が大学受験の主要英単語帳23冊の見出し語を調査し、掲載冊数をもとに算出しています。この単語は8冊に掲載されています。
1コアイメージ
witのコアイメージは「素早く働く頭の鋭さ」です。単なる「知識」や「賢さ」ではなく、状況をとっさに把握し、機転を利かせたり、面白い言い回しを生み出したりする「鋭敏な頭の働き」を指します。古英語では「心・知性・理解力」全般を意味していました。そこから現代英語では「機知・ウィット(ユーモアを伴う知性)」という意味が中心になりましたが、「正気・理性」という意味でも使われます(wit’s endなど)。「笑い」そのものではなく、笑いを生み出す「頭の切れ」がポイントです。複数形witsになると「判断力・正気」を指すことが多く、コアイメージの「頭の働き」という側面が前面に出ます。
2意味一覧
-
名
機知・ウィット(気の利いたことを即座に言い当てる知性)
瞬時に閃く鋭い知性が言葉の上で発揮されたもの。ユーモアそのものではなく、それを生み出す頭の切れを指す。 -
名
理知・知力・知性
コアイメージの「鋭く働く頭」そのものを指す使い方。状況判断や問題解決に使われる知的能力のこと。 -
名
(witsの形で)正気・分別・判断力
頭が正常に鋭く働いている状態=「正気・正常な判断力」。at one’s wits’ end(途方に暮れて)などの表現に現れる。 -
名
機知に富んだ人・才人
「鋭い知性の持ち主」という意味から転じて、そういう人物そのものを指す用法。
3例文
4よくある間違い・注意点
「humor(ユーモア)」との混同に注意。humorは「おかしみ・笑いの感覚」そのものを指すのに対し、witは笑いを生み出す「頭の切れ」に焦点がある。witty(機知に富んだ)な発言は知的で鋭いが、humorous(おかしい)な話はより広くユーモラスなものを指す。
複数形witsは意味が変わることを覚えておこう。wit(知性・機知)に対し、wits(正気・判断力)は熟語表現で頻出。at one’s wits’ end(途方に暮れて)・keep one’s wits about oneself(冷静さを保つ)は必須。
5類義語・対義語
| 類義語 | コアイメージの違い |
|---|---|
| humor | 笑いや面白さの「感覚・性質」そのものを指す。witが頭の鋭さに焦点を当てるのに対し、humorはより広く温かみのある笑いも含む。 |
| intelligence | 広く全般的な「知的能力・頭の良さ」を指す。witは特に素早さ・鋭さ・言葉への応用に限定されたニュアンスを持つ。 |
| cleverness | 問題を上手く処理する「賢さ・要領の良さ」。witより実用的・技術的なニュアンスがあり、必ずしも言語的な鋭さを含まない。 |
対義語: dullness、stupidity
6派生語・関連語
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witty
形
機知に富んだ・気の利いた -
wittily
副
機知に富んで・気の利いた形で -
witticism
名
気の利いた言葉・妙言・警句 -
halfwit
名
ばか・間抜け(wit=知性が半分しかない人)
7コロケーション
- a man of wit(機知に富んだ男)
- at one’s wits’ end(途方に暮れて)
- keep one’s wits about oneself(冷静さ・判断力を保つ)
8確認テスト
The escaped prisoner had the wit to disguise himself before the police arrived.
① 機知
② 運の良さ
③ 分別・知恵
④ ユーモアのセンス
③「分別・知恵」が正解。この文は「逃亡した囚人は、警察が来る前に変装するだけの知恵を持っていた」という意味。ここでのwitは「即座に状況を判断して行動できる知性」を指しており、「機知(①)」や「ユーモア(④)」ではなく、問題解決に働く「分別・判断力」として使われている。コアイメージの「瞬時に閃く鋭い知性」が実用的な判断力として現れた例。
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