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【2026年度最新版】旧帝大医学部の難易度と入りやすさ|7校の違いと目指すべき人

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旧帝大医学部の難しさは「問題」ではなく「受験者層」にある

旧帝大医学部の入試問題は全学部共通のため、難しさの本質は「同じ問題を、より優秀な受験者層の中で高得点で突破しなければならない」ことにあります。

例えば、北海道大学や九州大学は問題自体は比較的平易ですし、東大・京大の問題は別格に難しいですが、これは「医学部だから」ではなく、東大・京大の入試問題そのものが難しいだけです。

その中でも医学部の場合は、他学部と比べて合格最低点が高い傾向にあります。

※旧帝大医学部=東京大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・東北大学・九州大学・北海道大学の7校の医学部

旧帝大医学部の偏差値・共通テスト得点率一覧|目標は「合格者平均」を超えること

全統記述模試では、合格者平均偏差値(総合・直近6年平均)は以下のとおりです。

大学名全統記述模試の合格者平均偏差値(総合)
東京大学76.9
京都大学75.3
大阪大学73.6
名古屋大学71.6
九州大学71.2
東北大学70.1
北海道大学69.5

同じ旧帝大でも東大(76.9)と北大(69.5)では要求水準が大きく異なります。「旧帝医」とひとくくりにせず、志望校の合格者平均を目標に据える必要があります。

なお、国公立医学部全体の順位・比較は以下を参照ください。

市販教材で届く偏差値には上限がある|その先は松濤舎のオリジナル教材でカバー

市販教材で到達できる偏差値には、科目ごとに上限があります。

たとえば、物理は『名問の森』までで偏差値75、数学は市販教材では偏差値70程度が上限で、それ以上難しい教材をやっても成績は上がりません。

一方、東大理三の合格者平均は全統記述模試で偏差値76.9(総合)に達しており、市販教材の上限だけでは合格者平均に届かない科目が出てきます

そこで松濤舎では、市販教材で届かない領域をオリジナル教材でカバーしています(全科目で偏差値75以上まで到達できるよう整備済み)。

注意点として、模試で合格者平均を超えることは必要条件であって十分条件ではありません
『名問の森』だけでは手薄になる分野が残るように、平均を超えたうえで個々の穴を埋めていく必要があります。

教材ごとの到達偏差値の考え方は以下で詳しく解説しています。

旧帝大医学部の志願者数・倍率一覧|倍率は気にしなくてよい

旧帝大医学部では倍率を考える必要はありません。倍率は例年安定しており、上がったところで合格ラインは動かないためです。

大学名募集人数志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
東京大学973723.84
京都大学1032672.59
大阪大学932492.68
名古屋大学862392.78
九州大学1052242.13
東北大学783113.99
北海道大学852292.69

※受験者数、合格者数、実質倍率は2026年10月頃発表

大学名募集人数志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
東京大学97388285984.002.91
京都大学1003012881093.012.64
大阪大学90269252962.992.63
名古屋大学90265228962.942.38
九州大学1052522431062.402.29
東北大学75231208813.082.57
北海道大学85298283903.513.14
大学名募集人数志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
東京大学97416286984.292.92
京都大学1022882751102.822.50
大阪大学92256238932.782.56
名古屋大学90268241952.982.54
九州大学1052652391082.522.21
東北大学77289242813.752.99
北海道大学85295275893.473.09
大学名募集人数志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
東京大学97420288974.332.97
京都大学1022872591082.812.40
大阪大学92235223942.552.37
名古屋大学90250224942.782.38
九州大学1052692441082.562.26
東北大学77237208853.082.45
北海道大学85291275903.423.06

合格可能性の低い層が多く出願しても、合格最低ラインは変わりません。
倍率が最低点に影響しうるのは偏差値が比較的低い地方国公立医学部の話で、旧帝大医学部にはほぼ当てはまりません。

旧帝大医学部の合格最低点一覧|見るべきは「総合点」の最低点

合格最低点は、必ず共通テストと2次試験を合わせた「総合点」で見ましょう

大学名日程2025年度2024年度2023年度
東京大学前期395.3/550点
(71.9%)
380.4778/550点
(69.2%)
357.6667/550点
(65.0%)
京都大学前期942.50/1275点
(73.9%)
844.25/1250点
(67.5%)
935.87/1250点
(74.9%)
大阪大学前期1475.75/2000点
(73.8%)
1404.00/2000点
(70.2%)
1508.50/2000点
(75.4%)
名古屋大学前期2160/2750点
(78.5%)
1836/2550点
(72.0%)
1881/2550点
(73.8%)
名古屋大学後期情報なし情報なし情報なし
東北大学前期情報なし情報なし情報なし
九州大学前期978.75/1175点
(83.3%)
897.00/1150点
(78.0%)
856.5/1150点
(74.5%)
北海道大学前期660.85/825点
(80.1%)
654.75/825点
(79.4%)
602.00/825点
(73.0%)

※共通テストと2次試験を合わせた総合点を掲載
※()内は得点率

公表されている「2次試験の合格最低点」だけを目標にしてはいけません。
その最低点を取った人は、共通テストで非常に高い点数を取っている可能性があるためです。

2次試験で取るべき点数の算出手順|目標は「最低ライン+5%」

以下の手順で、2次試験で最低限取るべき点数を算出しましょう。

  1. 総合点の合格最低点を見つける。
  2. そこから共通テストの点数を引く(「普段取れている点数」あるいは「その大学の合格者平均点」「出願可能なギリギリの点数」のいずれかを採用)。
  3. 残りが2次試験で最低限必要な点数になる。

目標設定では、この点数に5%上乗せした点数(だいたい合格者の平均点近く)を目指しましょう。

練習と本番では緊張具合が全く違うため、最低ラインぎりぎりを狙うのはリスクが高すぎます。バッファーを持って点数を取りに行きましょう。

旧帝大7校の問題の質|4つのグループに分けて対策する

松濤舎では、旧帝大7校の入試問題を、

・別格の難問型:東大、京大
難問型:名大
歯応えのある良問型:阪大、東北大
典型問題、高得点勝負型:九大、北大

の4グループで捉えています。グループによって「過去問演習で学べるか」「何%取る勝負か」が大きく異なるため、対策の力点も変わります。

東京大学|全科目で「日本一の理解度」が求められる

東大は日本で最も難しい大学・学部であり、全科目において日本一の理解度を目指す必要があります。

一般的な英語・数学・理科2科目に加えて2次試験に国語がありますが、国語は大して差がつかないため、引きずられる必要はありません。

問題は全体的に非常に難易度が高い一方、分野の本質が理解できているとスピーディーかつ高い正答率で解けます

東大の過去問は「教育的要素」と「選抜要素」でいうと、「選抜要素」が非常に強い問題が多いです。よって、過去問を通して成績を伸ばそうと考えるのは愚策で、本質理解(=科目ごとに何が本質かは異なります)を最後まで徹底して行い、その上で過去問を解き、スピーディーに解いていく練習をする、という認識でいてください。

東大の過去問に引っ張られず、通常の教材やオリジナル教材で本質理解に時間をかけることが、全教科で重要です。

京都大学|国語・英語・数学すべてが特殊形式で専用対策が必要

京大は東大と同じく英語・数学・理科2科目・国語の構成ですが、出題形式の特殊さが最大の特徴です。

国語はおそらく日本一難しく(漢文なし・現代文と古文のみ)、解答欄が大きいため「何をどこまで書けばいいのか分からない」「埋めきれない」状態に陥りやすく、その対策が必要です。

英語は和訳と英訳しか出ない特徴的な形式です。

  • 和訳:下線部に分からない単語が1、2個あるだけで訳しづらくなるため、語彙を増やすことが重要。複雑な構文は出ないため、まず英語のまま内容を把握し、その後に構造を確認する順番で解けば難しくありません。
  • 和文英訳:そのまま訳すと不自然になる訳しづらい日本語が出るため、英訳しやすい日本語に言い換える「和文和訳」のステップへの対策が不可欠です。
  • 自由英作文:出題されることもありますが、一般的な英作文対策で問題ありません。

数学は、典型問題よりその場で考えさせる問題が中心で、解法の一歩目が見えづらい問題が出ます。複数のアプローチを試す姿勢と、日頃から実験・試行錯誤する練習が必要です。

理科も非常に難しく、問題を通して理解を深めさせるというより、すでに深い理解に到達している人を選抜する内容です。

東大・京大の過去問は、演習としての「勉強にはならない」と言っても過言ではありません。東大・京大志望であっても、阪大や東北大の学習効果が高い過去問で演習を積み、本質理解を深めてから受験に臨みましょう。

名古屋大学|問題は東大・京大の次点にある難しさ、ただし合格最低点は低め

名大は全般的に非常に難しい問題を出す一方、合格最低点は低めになる傾向があります。2次試験に国語はありません。

英語は大問3つのうち4分の3を長文(和訳・適語選択・穴埋め)が占め、最後にグラフを説明して英作文を書く問題が出ます。「増加している」「減少傾向にある」などグラフ描写に特有の表現をストックしておきましょう。

数学は非常に難しく、どんな能力を求めているのか初見では分かりづらい問題も出ます。典型問題を一通り身につけたうえで、その場で手を動かして実験し、法則性を見出す作業が不可欠です。医学部受験層なら手が出る問題もありますが、他学部の受験生には厳しい試験です。

理科は「学習要素」より受験生をふるい落とす「セレクション要素」が強い問題です。

やるべきことは典型問題を通して分野の理解を深めることに尽きます。名大の過去問だけで学びを得ようとするのは非効率なため、演習を追加するなら東北大や阪大の問題がおすすめです。

大阪大学|「学びになる範囲で最も歯応えのある」良問

阪大は、「その分野の理解が深まる」という条件下で最も難しく歯応えのある問題を出す大学です。試験としての選抜が機能し、かつ過去問を解くことで理解が深まる、非常に良い問題を作ります。

  • 英語:長めの和訳と標準的な長文読解のバランスの良い構成。
  • 数学:比較的典型問題に近く、どこかに取っ掛かりがあって切り崩せるギリギリのライン。ひらめきよりゴリゴリした計算量のある重めの問題。
  • 理科:数学と同傾向。本質を理解していると解きやすい。

基本的には典型問題に近い(その中でも重い)問題のため、しっかり勉強していれば十分に得点可能です。

東北大学|阪大と双璧の良問型、穴のない網羅学習が試される

東北大の問題は阪大と非常に似ており、本質が分かっている人とそうでない人できれいに差が出る良問揃いです。

英語は長文3題を軸に、和訳・穴埋め・選択・並べ替え・英問英答・60〜80語の英作文・英訳・整序と、総合的な英語力が問われます。

数学は典型に近く歯応えのある問題で、「本当に理解できているか」「傍用問題集をまんべんなくこなし、穴なく入試を迎えられたか」を問うてきます。

理科も同様で、分野の偏りが少なく本質理解を問う問題です。「努力を重ねれば最終到達点として解けるようになる」ラインを上限とした出題のため、東北大志望は阪大の過去問を解くのも非常に勉強になります。

九州大学|典型問題の高得点勝負、生物選択では受験できない

九大は旧帝大の中では典型問題寄りで、スピーディーかつ正確に解いて高得点を狙う勝負になります。

大きな特徴として、2次試験の理科は物理・化学の2科目必須のため、生物選択では受験できません

英語は長文3題(和訳・適語選択・日本語での説明)に加え、100字程度の英語で答える問題や英語での要約が含まれます。
英作文はグラフを踏まえて答える形式のため、グラフの比較・推移を表す表現をストックしておきましょう。

数学・理科はほぼ典型問題寄りで、内容的にはそこまで難しくありません。地方国公立と比較しても九大の方が難しいということはなく、難問を解くより典型問題を確実に処理して高得点をもぎ取る勝負です。

北海道大学|2次で85〜90%を取る戦い、英語は形式対策が必須

北大は九大と似た傾向で、2次試験でも85〜90%程度の得点が必要な大学です。

数学・理科は際立った特徴のないプレーンな典型問題を、タイトな時間の中で正確かつスピーディーに解き進める必要があります。網羅系問題集で穴なく学習し、パターン問題は即座に解ける状態にしておきましょう。

英語は非常に特徴的です。

  • 大問1・2:一般的な長文問題(和訳・適語選択・空欄補充)。
  • 大問3:文章を読み、該当する英語の説明を記述して補う問題。
  • 大問4:AからZまでの単語リストから長文中の空欄に補充する問題。

タイトな時間制限の中で「どこまで丁寧に読むか、前後から判断するか」の戦略立てが難しいため、この形式に合わせた過去問対策に時間をかける必要があります。

旧帝医か地方国公立医か|「旧帝かどうか」は選択基準にならない

松濤舎では、「旧帝大だから」という理由で出願校を勧めることはありません。決めるのは本人の成績と、行きたい・通える地域です。

成績に問題がなく、行きたい大学の中に旧帝大があれば行けばよいですし、それが地方国公立でも構いません。

最近では東京科学大学・横浜市立大学・千葉大学・筑波大学など首都圏医学部の人気が高まっており、旧帝大医学部より偏差値が高いこともあります

実際、全統記述模試の合格者平均(総合)では、東京科学大学は72.6と名大・九大・東北大・北大を上回り、千葉大学(70.6)・横浜市立大学(70.1)も東北大・北大と同水準です。

実際、北大や九大に行ける実力がありながら「実家が東京なので首都圏がいい」と選ぶ受験生もいます。その場合に首都圏の大学への出願を推奨することはありますが、それも「旧帝大かどうか」とは関係ありません。

松濤舎OBの合格体験記|旧帝医・首都圏医学部

松濤舎からは旧帝大医学部にも、旧帝大レベルの成績で首都圏医学部を選んだ例にも合格者が出ています(2026年度は京都大学医学部にも合格者が出ています)。

旧帝大医学部の合格体験記は以下です。

旧帝大医学部に合格できる成績で、立地から首都圏医学部に進学したOBの体験記は以下です。

旧帝医志望の年間戦略|受験学年の4〜6月までに「合格者平均」到達が標準

旧帝大をはじめとする上位校医学部に合格する層は、受験学年の6~7月時点で合格者平均偏差値への到達や主要な市販教材の完了を済ませている人が多いです。というより、その状態でなければ間に合わないのが実情です。

東大・京大志望|8月の冠模試でA・B判定が中間目標

8月上旬〜中旬の冠模試でA判定・B判定を取ることを最初の中間目標に据えましょう。

5〜6月からオリジナル教材と並行して冠模試の過去問に触れ始め、独特な形式への慣れ・時間配分・解ける問題の選別といった「対応力」を養います。

第1回模試で思うように点が取れなくても焦る必要はありません。東大・京大の問題はセレクション要素が強いため、過去問演習に時間を割きすぎると成績が頭打ちになります。本質的な理解を深める学習を優先しましょう。

その他の旧帝大志望|10月の冠模試までに過去問演習へ入れる状態を作る

東大・京大以外の冠模試は秋(10月頃)に実施されるため、10月時点で本格的な過去問演習ができる状態を目指しましょう。

5〜6月に基礎が固まっているのが理想です(個人差はあります)。基礎が終わっていれば、オリジナル教材で本質理解を積み重ねます。オリジナル教材には阪大や東北大などの良問が多数含まれるため、解くだけで結果的に志望校の傾向に沿った演習になります。

過去問は模試や本番の直前(9月頃〜)にある程度解き、時間配分を掴んでから臨むのが一般的なスケジュールです。

現役生|秋以降の過去問着手でも間に合う、まず本質理解を優先

現役生であれば、秋以降や冬から本格的に過去問に取り組んで合格を勝ち取るケースも多くあります

過去問演習はあくまで「形式へのアジャスト」です。全方位的に対策しようとすると時間がいくらあっても足りず、沼にハマります。

ただし英語は大学ごとの特徴が出やすいため、出題傾向だけは早めに把握しておきましょう。名大や九大のようにグラフを用いた英作文が出る大学なら、その形式に絞った対策で無駄のない学習ができます。時間を測る本格的な演習は後回しで構いません。まずは揺るぎない実力をつけましょう。

冠模試・記述模試の受け方と判定の見方は以下を参照ください。

旧帝大7校の詳細データ|大学別ページ一覧

各大学の配点・足切り・合格最低点・過去問などの詳細は、以下の大学別ページを参照ください。

よくある質問

旧帝大医学部の2次試験に国語はありますか?
あるのは東京大学(80点/550点満点)と京都大学(150点/1275点満点)のみです。名古屋大学を含む他の5校にはありません。配点比率が小さく差もつきにくいため、国語に引きずられすぎないようにしましょう。
倍率が高い年は避けるべきですか?
旧帝大医学部では倍率を気にする必要はありません。合格ラインは受験者層で決まっており、倍率が上がっても合格に必要な学力は変わりません。
生物選択で受験できない旧帝大医学部はありますか?
九州大学です。2次試験の理科が物理・化学の2科目必須のため、生物選択では受験できません。